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■ドバイの超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」に次ぎ世界で2番目の高さとなるホテルタワーが、サウジアラビアのメッカに6月オープンする。
名前は「メッカ・ロイヤル・クロック・タワー」。7つの複合高層タワーから成り、高さは、コンクリート部分とその上の尖塔部分をあわせて828mで、前出のブルジュ・ハリファとの差はわずか11メートル。
タワーの目印は、イギリス・ロンドンの「ビッグベン」の愛称で知られる会議事堂の時計の6倍大にもなるドイツ製の巨大時計。夜なら17キロ離れた場所からも時計が見えるという。
7つのタワーからなるホテル複合施設のうち最初の部分は6月末にオープン、時計はイスラム教の断食月「ラマダン」の開始を8月10日に控えた7月末から動き始める。
「アブラージュ・アル・ベイト・タワーズ」と名づけられたホテル群には総額30億ドル(約2800億円)が投じられた。全体でスイートルームを含む3000室を擁し、そのほとんどから、イスラム教徒が毎日礼拝する際にその方角を向くメッカの聖モスクを臨むことができる。建設はサウジアラビア政府の委託を受け、同国の建設業財閥ビン・ラディン・グループが手がける。
ホテルはフェアモント・ラッフルズ・ホテルズ・インターナショナルが運営する「アブラージュ・アル・ベイト・タワーズ」という名のホテル複合体が入り、ラッフルズ・ホテル、スイス・ホテル、フェアモント・ホテルの3ブランドホテルが開業。7000人の従業員が働く。フェアモント・ラッフルズは欧米中心にホテルを展開してきたが、今後5年間でエジプトやUAEなど中東に積極的に進出していく方針。



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