ホテルの布団に、夏用・冬用の区別がない理由とは?なぜオールシーズン仕様なの?

夏用布団と冬用布団

皆さん、普段、自宅で睡眠する場合、夏の暑い時は薄い布団を使って、冬の寒い時は逆に厚めの布団を使って寝ますよね。

ホテルの布団は、なぜ夏用,冬用の区別がない?オールシーズン仕様の理由とは?
夏布団・冬布団

いくら温暖化の傾向にあるとはいえ、冬は寒いですよね。

ホテルの布団は、なぜ夏用,冬用の区別がない?オールシーズン仕様の理由とは?
冬は布団にくるまって

もちろん場所によってかなり差はありますが、四季のある日本各地の気候や寒暖差は、昔から基本的には変わりません。

ホテルの布団は、なぜ夏用,冬用の区別がない?オールシーズン仕様の理由とは?
春夏秋冬

春夏秋冬が毎年変わらず訪れるのが日本の四季であり、日本ならではの風情を醸し出し、日本人の美意識を育んでいます。

日本古来の布団スタイル

日本の昔からの伝統的な木造家屋は、外部の気温に影響されやすく、夏は暑く、冬は寒くなりがちです。

ホテルの布団は、なぜ夏用,冬用の区別がない?オールシーズン仕様の理由とは?
日本家屋

ちなみに、江戸時代、寒い冬には「夜着(よぎ)」といわれる木綿わたを詰めた着物を掛け布団として使用していました。特に寒い時には、木綿わたをぎっしり詰めて保温力を上げて寒さを凌いでいました。

ホテルの布団は、なぜ夏用,冬用の区別がない?オールシーズン仕様の理由とは?
伝統的な夜着

逆に夏場は綿の量を減らし、少しサイズも小さめの「掻巻(かいまき)」と呼ばれる着物を掛け布団を使用していました。

ホテルの布団は、なぜ夏用,冬用の区別がない?オールシーズン仕様の理由とは?
搔巻布団

これらは、襟や袖がついているのでキャンプで使う寝袋や着る毛布みたいで暖かそうですね。

建物の構造による寒暖差

一方、昨今の、ホテルやマンションなどの鉄筋コンクリート造の建物は、外部の気温に影響されにくく、旧来の木造の建物と比較して、一日の寒暖の差が少なめです。

ホテルの布団は、なぜ夏用,冬用の区別がない?オールシーズン仕様の理由とは?
鉄筋コンクリート造のビル群

木造一戸建てに住んでいた人が、マンションに引っ越した際、冬場に、木造住宅に住んでいた時より、さほど寒くない・・と感じた経験がある人も多いかと思います。もともと構造的に、ホテルやマンションは、木造建築と比較して、外気に影響されにくいといわれています。

完備されたホテルの空調設備

最近のホテルでは、チェックインして、客室に入った瞬間に「寒すぎる」とか「暑すぎる」とか感じたことは少ないのではないでしょうか。昔のホテルでは、空調設備がうまく行き届いておらず、寒い暑いのクレームも多かった様ですが、最近は、全館空調や個別空調により、一年中、快適な温度設定に保たれています。

ホテルの布団は、なぜ夏用,冬用の区別がない?オールシーズン仕様の理由とは?
ホテル客室の空調

それでも、「寒い」「厚い」という体感には、かなり個人差があり、同じファミリーの中でも、「この部屋、寒すぎ」と感じる家族もいれば、「いや、暑すぎでしょ」と感じる人もいます。もともとの個人差もあれば、その時の体調などの要素にもよります。

ホテルの布団は、なぜ夏用,冬用の区別がない?オールシーズン仕様の理由とは?
寒さと厚さの個人差

ホテルのベッドメイキング

ホテルの布団は、基本的に「オールシーズン仕様」となっています。
夏場に宿泊しても、冬場に宿泊しても、同じ寝具でベッドメイクがなされています。

ホテルの布団は、なぜ夏用,冬用の区別がない?オールシーズン仕様の理由とは?
ホテルのベッドメイキング

最近流行の「デュベ」は、外側の「デュベカバー」と中の「羽毛布団」がセットになっていますが、この「羽毛インナー(羽毛布団)」の特徴としては、夏はふわっと軽く、尚且つ、冬場は温かいという特徴をもっており、オールシーズンのベッドメイキングであるホテルには、とても好都合なのです。

ホテルの布団は、なぜ夏用,冬用の区別がない?オールシーズン仕様の理由とは?
ホテルの布団

宿泊のお客様は、一年中、このデュベのセット(羽毛インナー(羽毛布団) + デュベカバー)だけで睡眠されます。

万一の時のための予備の寝具

ただ、前述の様に、宿泊されるお客様にはどうしてもお感じ方に個人差があります。
そこで、ホテルでは、補助的に、客室のクローゼットの中や、バックヤードのリネン庫などに、予備の毛布等の寝具を備えているホテル事例も多くあります。

ホテルの布団は、なぜ夏用,冬用の区別がない?オールシーズン仕様の理由とは?
予備の寝具

デュベスタイルの外側のデュベカバーは、封筒式の形状になっていて、少し中に余裕があるため、中に毛布や予備の寝具を追加で差し入れることが出来ます。

ホテルの布団は、なぜ夏用,冬用の区別がない?オールシーズン仕様の理由とは?
封筒式のデュベカバーと羽毛布団

そのような柔軟性という点においても、不特定多数の色々なお客様が宿泊されるホテルでは、この「デュベ」はとても重宝されているのです。

家庭でも使えるホテルの布団

最近、当サイト「一流ホテルのベッド」で「デュベ」をご購入いただくお客様にも、その柔軟性を評価して頂いています。自宅では、ホテルと比較して、たとえコンクリート造のマンションなどの建物であっても、お部屋によって温度差がある場合が多々あります。まして、木造の建物であったり、特に寒い地方や暑い地方などにお住まいの場合、なかなか一年中、室温を一定に保つのは家庭では難しいですよね。

ホテルの布団は、なぜ夏用,冬用の区別がない?オールシーズン仕様の理由とは?
家庭での室温

その場合にも、このオールシーズン仕様のデュベであれば、夏場は軽くフワッと、また、冬場は温かく過ごすことができ、万が一、冬場に寒い場合は、中に毛布をプラスしたり、デュベと体の間に別の寝具をプラスしたりすることで、簡単に調整が可能なのです。

まとめ

当然ながら、ホテルに泊まるお客様は、日本人だけとは限りません。世界中からのインバウンド需要を受け入れなければならない昨今、ホテルには、色々な国籍の人達、老若男女に関わらず宿泊されますので、さまざまな人達の最大公約数を満たさねばなりません。

ホテルの布団は、なぜ夏用,冬用の区別がない?オールシーズン仕様の理由とは?
海外からの観光客

同じ家族の中でさえ、寒がりの人、暑がりの人がいるという中で、世界中の、出来るだけ多くの来訪者に満足して帰って頂く必要があるホテル業界で多く採用されている、このオールシーズン仕様の「デュベ」のスタイル。

ホテルの布団は、なぜ夏用,冬用の区別がない?オールシーズン仕様の理由とは?
オールシーズン仕様のデュベ

皆さんも、ぜひ、ご家庭でも、この高級ホテル仕様のデュベを試してみられては如何でしょうか。

ご不明な点は、「一流ホテルのベッド」のサイトより、お気軽にお問合せ下さい。

最後まで御覧いただき、有難うございました。