フラットシーツとは? ホテルの部屋で使われているメイキングシーツの特徴を徹底解説
皆さん、普段、ご家庭ではどんなシーツをお使いですか?
真っ白いシーツでパリッとベッドメイクされたベッドは、清潔感があって、とても気持ち良いですよね。
ホテル仕様のシーツには、大きく分けて、フラットな「メイキングシーツ(フラットシーツ)」、箱型になった「ボックスシーツ」、身体の上にくる「アッパーシーツ(トップシーツ)」の三通りがあります。
それぞれ少し見てみたいと思います。
メイキングシーツ
フラットな「メイキングシーツ(フラットシーツ)」は、一枚物のフラットなシーツで、マットレスをくるむようにしてベッドメイキングします。
厳密には、マットレスの上に先に敷いた「ベッドパッド」も一緒にマットレスと包み込んでベッドメイクします。
裾はマットレスの四方の下部に巻き込む様にしてベッドメイクします。
ボックスシーツ
箱型になった「ボックスシーツ」は、フラットな「メイキングシーツ(フラットシーツ)」と同じく、ベッドパッドとマットレスを包み込んでベッドメイキングするのですが、シーツの形状がフラットではなく、マットレスと同じ様な形状の、箱型になったシーツです。裾にゴムが入っているので、ベッドメイクがし易いシーツです。
「ボックスシーツ」は、実際のホテル客室ではあまり用いられませんが、家庭では、使い勝手の面からも大変人気の高いシーツです。尚、フラットなメイキングシーツの場合は、多少サイズが異なっていても、マットレスを包み込めますが、箱型になった「ボックスシーツ」の場合は、四隅の角がありますので、サイズに注意が必要です。
アッパーシーツ
また、「アッパーシーツ」とは、寝た時に、身体の上にくるシーツで、シーツの襟元を折り返して、ベッドカバーが汚れるのを防ぐことが出来るシーツで、「上掛けシーツ」とか「トップシーツ」等とも言います。
ベッドメイクした際、襟元にアッパーシーツがのぞきます。
英語で「シーツ」は何という?
ちなみにですが、シーツは、英語で書くと「sheets」と複数形です。単品を指す場合は「a sheet」と単数形になります。でも日本語では、単数でも複数でも「シーツ」と言って、「シート」とは呼びませんよね。「シート」いうと別の物になってしまいます・・。
また、箱型の「ボックスシーツ」のことは、英語では、「box sheets」とは言わず、「fitted sheets」と言って、マットレスにフィットするシーツ、つまり、マットレスにぴったり合うように作られたシーツという意味です。
また、フラットなメイキングシーツのことはまさに「flat sheets」といいます。
そして、アッパーシーツのことは「top sheets」といいます。対義語は「bottom sheets」になりますが、身体の上にくる「上掛けシーツ」という意味でも、わかりやすい様に「top sheets」と呼ばれています。
それでは、今回は、フラットな「メイキングシーツ(フラットシーツ)」について、少しみてみたいと思います。
フラットな「メイキングシーツ」のメリット
一般的に、ベッドのマットレスのサイズとしては、シングルサイズ、セミダブルサイズ、ダブルサイズ、クイーンサイズ・・・等、色々とありますが、フラットなシーツのメリットのひとつとしては、「多少サイズが異なっていても使える」という点です。
たとえば、「PSシングルサイズ」のマットレスと、「セミダブルサイズ」のマットレスがあるとします。
「PSシングルサイズ」の「マットレス」のサイズは、「横幅 970mm x 長さ 1,960mm」で、「セミダブルサイズ」のマットレスのサイズは、「横幅 1,220mm x 長さ 1,960mm」です。
それに対して、メイキングシーツの仕上がりサイズは、通常は、「PSシングルサイズ」用が「1,830mm x 3,000mm」で、「セミダブルサイズ」用が「2,030mm x 3,000mm」でお作りしています。
でも、「大は小を兼ねる」の考えでいけば、「セミダブルサイズ」用の「2,030mm x 3,000mm」のシーツで、「PSシングルサイズ」のマットレスもベッドメイクできます。
また、小さい方の「1,830mm x 3,000mm」のシーツでも、若干、マットレス下の巻き込みが少なくはなりますが、「セミダブルサイズ」用としても使えないことはないのです。
たとえば、実際のホテル客室では、ベッドの台数よりも、シーツの数量は、洗い替え用の予備も含めて、リネン庫に多く保管されています。(たとえばベッドの数 x 約3倍程度)。
もしベッドが100台あるホテルでは、単純計算でいうと、シーツの保管数量が約300枚ということになります。しかも、ベッドのサイズが、「シングルサイズ」や「セミダブルサイズ」・「ダブルサイズ」・「クイーンサイズ」等・・・サイズの種類が多いほど、それだけ管理も大変です。
そこで、実際のホテルでは、複数のサイズのシーツを兼用サイズとして持たれている事例が多々あります。
さすがに、「シングルサイズ」と「キングサイズ」や「クイーンサイズ」等の大きなサイズのシーツを兼用するのは難しいですが、マットレスのサイズ差が少ない場合は、兼用できるというのがフラットなメイキングシーツのメリットのひとつでもあります。
ベッドメイクの美しさ
また、フラットなメイキングシーツのもうひとつの重要なメリットとしては、綺麗にベッドメイクできるという点です。
シーツがフラットであれば、たとえていうと、四角いプレゼントの箱を包む包装紙の様なイメージで、四角いマットレスをピッタリと綺麗に包む様にしてベッドメイクが出来るのです。このベッドメイクされた際の綺麗さから、ホテル客室では、フラットな「メイキングシーツ」が一般的に使われています。
ホテルで、日々、大勢のお客様がチェックアウトされた後、メイキングシーツで、一台一台ベッドを綺麗に包み込む様にしてメイキングしていくのは大変な作業です。
でも、おもてなしの精神からも、綺麗にパリッとベッドメイクされた状態でお客様をお迎えしたいということから、ベッドメイクの簡単な「ボックスシーツ」ではなく、敢えてフラットなメイキングシーツがホテルでは採用されています。
まとめ
皆さんも、もし、ご自宅で、ホテルみたいなベッドメイクがしてみたいという場合には、ぜひこのフラットな「メイキングシーツ」をご家庭に導入されてみては如何でしょうか。
ご不明な点等は、「一流ホテルのベッド」のサイトより、お気軽にお問合せ下さい。
他のタイプのシーツについては、また別の動画でもご紹介したいと思います。
最後までご覧いただき有難うございました。
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