マットレスのサイズ(横幅)は最低何センチ必要? ホテルの連結式ベッドで徹底検証

はじめに

皆さんは、普段、とんなサイズのベッドで寝ていますか?
もちろん、家族構成や部屋の広さ、予算、好み等、色々な要素が関わってきますが、ベッドやマットレスのサイズというのは、一般的には、「シングルサイズ」「セミダブルサイズ」「ダブルサイズ」「クイーンサイズ」などがよく知られていますよね。

ベッドのサイズは?

でも、カップルで寝る場合や一人で寝る場合、あるいは子供達を含めた複数人で寝る場合など、色々なシチュエーションによって、どんなサイズのベッドやマットレスが最適なのか、事前に悩むことも結構あるかと思います。

家族構成によっても異なるベッドのサイズ

本日は、ベッドやマットレスのサイズについて、一人当たり、どの程度の横幅が必要なものなのかを少しみてみたいと思います。

最低幅のマットレスとは?

ベッドやマットレスにおいて、一人当たりの横幅は、快適な睡眠を確保するために非常に重要な要素です。

一人当たりの横幅は?

マットレスの横幅に関して、人間工学的に「一人当たり最低何センチ」という明確な数値が示されているわけではありません。これは、個人の体格、寝相、睡眠姿勢など、人によって最適な幅が大きく異なるためです。
ここでは、あくまで、大人一人が仰向けに寝る場合を前提にしての数値ですが、一人当たりの横幅としては、「最低限: 70cm以上」必要といわれています。

USシングルサイズ

当サイト「一流ホテルのベッド」でいうと、最も狭い「USシングルサイズ(82センチ幅)」が近いサイズです。ただ、これは、快適性を度外視して、あくまで最低限の横幅ですので、十分に日々の睡眠がとれるサイズというわけではありません。

USシングルサイズ(820mm幅)

なぜ最低幅のマットレスが必要かというと、人間は、寝ている間に何度も寝返りを打ちます。快適に寝返りを打つためには、ある程度のスペースが必要です。
また、個人の体格によって必要なスペースは異なります。大柄な人や寝相の悪い人は、より広いスペースが必要になります。そのあたりを総じて最低限70cm以上といわれています。

ジョイント仕様のサイズ

ホテルのベッドでは、宿泊需要によって、ベッドをジョイントしたり分離したり臨機応変に柔軟に対応できる仕様でベッドをお納めすることがよくあります。

ツインルームからダブルルームへ

ちなみに、ジョイント仕様でお作りできるベッドの最低幅は「クイーンサイズ」は横幅「164cm」です。ジョイントを離して「ツインルーム」として2人で寝る場合は一人当たりの横幅は「82cm(USサイズ)」、また「キングサイズ」の場合だと、横幅「180cm」で、2人で寝る場合は一人当たりの横幅は「90cm」・・・となります。

ベッドが広く見えたり狭く見えたりする理由

ベッドのサイズというのは、実際に寝てみると、数値上での想像とは印象が異なる場合がありますので、注意が必要です。

たとえば「クイーンサイズ(幅164cm)」(二分割ジョイント仕様)のベッドに、二人で寝た場合は、さほど狭く感じられないのですが・・・

クイーンサイズに二人

ジョイントを離して別々のベッドとして、クイーンサイズの半分の大きさの「82cm幅(USシングルサイズ)」に一人で寝ると、狭く感じられるという現象があります。

クイーンサイズの半分(US)に一人

これはなぜでしょう・・・。その現象には、いくつかの理由が考えられます。

二人で寝る場合、幅164cm幅を2人で分けるので、一人あたりの専有面積は82cm幅となります。クイーンサイズのベッドは全体として見ると比較的に広々とした印象があり、一人当たり82cm幅であっても、さほど狭く感じにくいことがあります。

それに対して、82cm幅のベッドを独りで使う場合は、横にベッドがないため、ベッドから落ちない様、身体が無意識に寝返りを制限し、特に高さのあるベッドほど、相対的に狭く感じてしまうのです。

USサイズに一人

もうひとつの理由としては、精神的な面もあります。隣りに人がいることで安心感を得る人も多くいます。この心理的な要因も、クイーンサイズで狭く感じない理由の一つと考えられます。逆に、82cm幅に独りで寝ると、孤独感を感じてしまい、それが狭さの感覚につながることがあるのです。

広さは気から!?

マットレスのサイズ選びのポイント

実際にベッドマットレスを選ぶ場合のポイントとしては、もちろんサイズだけではありません。

ベッドを入れる部屋の広さや、そもそも物理的に部屋までの搬入が可能かどうか等も大切です。

さらには、体格や寝相などの個人差もあります。
また、カップルで寝る場合は、パートナーとの寝相の相性などもあるかもしれません。

寝相の色々

また、家族で寝る場合、子供が大きくなった後の、将来的なライフスタイルの変化を考慮する必要もあります。
さらに、予算的な面や、ベッドの種類・グレード(当サイトでいうと「ポケット標準タイプ」とか「ポケットハードタイプ」とか「パーフェクトスイート」とか・・・の選択も必要です。

まとめ

昔のビジネスホテルでは、シングルルームといえば、ベッドのサイズは「PSシングルサイズ(980mm幅)」や「Sシングルサイズ(1,030mm幅)」等という時代もありました。

でも、今は、昔よりもベッドの広さは広くなってきている傾向にあり、たとえ「シングルルーム」という名称の客室でも、決してベッドのサイズは「シングルサイズ」ではなく、「セミダブルサイズ(1,230mm幅)」や「ダブルサイズ(1,400mm幅)」が納入されるケースが多くなっています。

昔より広いシングルルームのベッド

ましてや「ダブルルーム」ともなると、ベッドはダブルサイズではなく、「クイーンサイズ」や「キングサイズ」「K-1サイズ」などが納入され、「ファミリールーム」では、たとえば「シングルサイズ x 3台」の「ジョイント仕様」で「3メートル幅」サイズの大きなベッドなどのケースもあります。

家族で3メートル幅のベッド

やはりベッドの広さというのは、広いに越したことはありません。

ご家庭においても、さまざまな側面から、最適なベッドのサイズを選択することが大切です。

最後までご覧いただき有難うございました。