ホテルのニュース20230322

■SEKAI HOTEL(セカイホテル)Takaoka(富山県高岡市)がオープンした。
住宅再生事業を手掛けるクジラが、高岡駅前にあった旧文苑堂書店駅前店を生まれ変わらせたもので、書店の特徴を生かして4階建ての建物をリノベーションした。周辺の空き家などを活用した客室がまち全体に分散する「まちごとホテル」を構築し、観光客と地域が交わる拠点を目指す。雨晴海岸や立山連峰を望める高岡を「柔らかさあふれる青の街」とし、「やわやわブルー」をコンセプトに、青色を基調にデザインしたという。ドミトリータイプの個室や2人部屋、4人部屋の計8室を備え、雨晴海岸から雪の立山を眺めるイメージを表現したカーテンや青い胴幕の獅子舞のイラストなど、青を引き立てた柔らかい雰囲気を演出した。地域に愛され、漫画家・藤子不二雄の2人も若き日に通った書店の味わいを残すため、「文苑堂書店」の看板や店舗の床、階段はそのままにした。ホテル内には同書店の会長が寄贈したドラえもんの複製原画も飾られた。フロントはカフェ&バーを兼ね、宿泊以外の客も自由に出入りし、地域に親しまれる場とする。宿泊者には「セカイパス」が渡され、提携する飲食店などでドリンク無料や割引のサービスを受けられるという。

■ホテルサンデイズ奄美(鹿児島県奄美市)が開業した。
旧奄美サンプラザホテルを移転し、新築開業したもので、客室は、シングル・ダブル・ツイン・スイートなど全206室。バス・トイレ別のセパレートとした(シングルとコンフォートダブルはシャワーのみ)。全室に加湿機能付空気清浄機を完備したほか、スマートテレビも全室に完備、自身のアカウントで「YouTube」や「Netflix」などが視聴可能としている。最上階(10階)の男女別展望浴場は名瀬港を一望可能。併設のサウナでは、本場フィンランドサウナを楽しめるという。1階レストラン「愛かな」では郷土料理をメインとした奄美の食材をふんだんに使用した食事を提供する。朝食は6時30分~9時30分に和洋ビュッフェ形式で用意。ランチ・ディナーの営業も行うという。場所は、奄美大島の玄関口「名瀬港」至近に位置。尚、姉妹ホテル「サンデイズイン鹿児島」は「ホテルサンデイズ鹿児島」に改称、「ホテルサンデイズ奄美」と「サンデイズホテルズ」グループを結成するという。

■コートヤード・バイ・マリオット新大阪ステーション(大阪市淀川区)では、ファスティングの専門家が監修した1泊2日からの手軽なファスティングを、次世代型スマートミラー「MIRROR FIT.」でエクササイズをしながら体験できる「Fasting Stay with MIRROR FIT.」を1日1組限定で発売している。
近年の健康意識の高まりを背景に現代の断食として注目を集めているファスティング。同ホテルのプランは、新大阪駅より徒歩約1分の立地を活かし、仕事をしながらでも、ゆったりとした休日にでも、ファスティングを手軽にはじめられるように、自分スタイルのスケジュールで体験できるファスティング。滞在中は完全な断食ではなく、身体にやさしいホテルシェフメイドの胃腸に負担をかけないファスティング食やファスティング専用の酵素ドリンクを用意。また、プライベートな部屋で自分の姿を確認しながらヨガや瞑想を体験できる次世代型のスマートミラー「MIRROR FIT.」を使ってゆっくりと身体を動かすことができる。

■東急ハーヴェストクラブ VIALA(ヴィアラ) 鬼怒川渓翠(栃木県日光市)がオープンした。
全国で展開するVIALAブランドの6施設目で、北関東では初めて。日光・鬼怒川エリアは観光資源が豊富で都心からのアクセスが良いことなどから、首都圏エリアの富裕層をターゲットに開業を決めたという。敷地面積約12,700平方m。地上6階、地下1階建て。客室は会員向けが48室のほか、一般客向けも10室用意した。各客室に設けた露天風呂には県産の芦野石を使用した。持続可能な開発目標(SDGs)に向け、レストランの調理ではガスの代わりに県産間伐材などを燃料に使う。地元農家と提携し、地産地消にも取り組む。一般客の利用は宿泊予約サイトなどから予約可能。価格は時期によって変動するが1人1泊2食付きで約45,000円。ワーケーションなど、多様な働き方にも対応した設計になっているという。

■秋葉原ワシントンホテル(都内千代田区)では、コスプレ体験ができる宿泊プランを販売している。
「コスプレに興味あるけど、どうしたらいいかわからない・・・」「大好きなあの二次元キャラになりきってみたい!」「昔から男装・女装に興味あったけど思いきれなくて・・・」「イケメンや美女になってみたい」「メタバース内やアバターだけではなく、リアルに変身してみたい」などと思っている人にオススメのプラン。本格的なコスプレは衣装からヘアメイク道具まで一から揃えなくてはいけないし、特殊なメイクはメイク未経験の方には難しすぎる・・・とコスプレデビューはなかなかハードルが高いもの。そんな人向けに、プロのメイクアーティストによるヘア&メイク・コスプレ衣装コーディネート専門店「Milky」が、衣装からヘアメイクまで手掛けてくれる。随時入れ替わりする衣装は約1,000着。実際に衣装を見ながら選ぶことができる。また、希望を伝えて相談に乗ってもらいながら仕上げていくことも可能だという。変身後はグリーティングカード用などに、また自身のSNSプロフや投稿用、アーティスト写真用に使える自撮りタイムも設けている。おひとりはもちろん、カップルやファミリーなど、誰もが一度は抱く「変身願望」を実現できる、秋葉原らしい宿泊プラン。

■シャトレーゼホテル(長野県長野市)が今春オープンする。
旧ホテルメルパルク長野の土地と建物を、和洋菓子の製造・販売を手がけるシャトレーゼホールディングスが取得したもので、建物の一部を改修して再オープンする。菓子の直営販売店や見学ができる菓子製造工場も順次開く計画だという。ホテルメルパルク長野は長野郵便貯金会館が前身で、長野オリンピックの前年の1997年に今の場所に移転した。長野駅東口から徒歩5分の位置にある。敷地面積は約9,000平方m、建物は地上10階、地下2階建て。客室90室のほか、シアターホール、パーティールームなどを備えている。シャトレーゼは、菓子店を全国展開するほか、ホテル、ワイナリー、ゴルフ場、スキー場も営業している。ホテルは全国で8カ所目、長野県内で3カ所目となる。ブライダル事業も検討しているという。