ホテルのクッションは、なぜ張りが強い? 家庭用のふんわりクッションよりもホテルのクッションがパンパンに張っている理由について徹底解説
皆さん、ホテルに宿泊された際、ソファの上やベッドの頭元に、正方形や長方形の小さなクッションが置いてあるのを見たことはありませんか?

これらクッションは、ホテル客室のインテリアにとって、ワンポイントのアクセントとなる大事なアイテムでもあります。

でも、これらホテル客室に置いてあるクッション、家庭用のゆるめのふんわりとしたクッションと比較して、比較的しっかり目で張りのあるクッションが多いと思いませんか?

中には、ホテルのクッションでは、まるで中身がパンパンに詰まっているように見えるものもあります。

本日は、ホテルのクッションと家庭用のクッションの違いについて、少しみてみたいと思います。
意図的なサイズ設定と中材の選び方
ホテルに置いてあるクッションの張りは、単なる偶然ではなく、もちろん意図的に作り出されたものです。

ホテル客室のクッションは、そのホテル客室のコンセプトに基づき、ベッド周辺の他のインテリアのアイテムとのトータルコーディネートの中から生まれます。
カバーよりも大きめの中材(ヌードクッション)
ホテル客室では、クッションカバーのサイズに対して、あえて少し大きめの中材を使用していることがあります。

例えば、45cm角のクッションカバーに対して、45cm以上のサイズの中材を入れることで、カバーが中材でぎゅっと満たされ、四隅までしっかりと張った状態になります。これにより、見た目のふっくら感と高級感が生まれます。
弾力性の高い中材
ホテルで使用される中材は、羽毛や高品質な化学繊維など、弾力性が高くへたりにくい素材が選ばれています。

これにより、お客様が使った後でもすぐに元の形に戻り、常に新品のような状態を保つことができます。
見た目の美しさと機能性の両立
ホテルのクッションの張りは、単に見た目を良くするだけでなく、機能的な役割も果たしています。

「おもてなし」の演出
お客様を迎えるにあたり、ベッドやソファのクッションに張りがあることは、「おもてなし」の気持ちを伝える重要な要素です。

デュベカバーに張りを持たせて足元を巻き込んでベッドメイクするのと同様に、クッションをはじめとして、ピンと張りのあるインテリアの各アイテムは、お客様に対する無言の「いらっしゃいませ」であり、快適な滞在を約束する第一印象となります。
使用感を保つ
少し大きめのクッションの場合、弾力のある張りのあるクッションなら、もたれかかったり、抱きかかえたりしたときに、体をしっかりと支えてくれます。

また、使った後もすぐに形が戻るため、次のゲストに前のゲストの使用感が残りにくく、快適性を提供できます。常に新品の様な状態を保ってお客様を迎えるというのは他のホテルの寝具類と同様です。
傷がつきにくい
ホテル客室では老若男女、国籍問わず、不特定多数の宿泊客が日々泊まられます、中には、爪の長いお客様や、アクセサリー類を身に付けたお客様がベッドの上でくつろぐ際、金属や突起物が生地に引っ掛かる危険性も考えられます。

ハンドバッグやリュックなどの持ち物の金具が、もし、ゆるいクッションだと、生地に引っ掛かる場合もあり得ます。そういった場合にも、パンパンに張りのあるクッションならば、生地に引っ掛かりにくく安全性が高いというメリットがあるのです。
クッション生地
もちろん上記には生地自体の素材や種類も関係しますので、ホテルでは比較的ツルっとした、凹凸が少なく引っ掛かりにくい生地が選ばれるケースが多くなっています。

編み目や織り目の凹凸感のある生地はホテルなどの業務用としてはあまり使われません。万が一お客様の爪などに生地が引っ掛かって事故になるといけませんからね。
家庭用クッションの張りが緩い理由
一方、逆に家庭用クッションのカバーの張りが緩いことが多いのは、以下のような理由があります。

汎用性やコスト
一般的な家庭用クッションは、コストを抑えて大量生産するために、カバーと中材が同じサイズであったり、場合によっては中材の方が少し小さめに作られていることがあります。

これにより、家庭でのカバーの交換も容易になり、様々なサイズの中材に対応できる汎用性が生まれます。
家庭用のクッションとしては、中身はなるべくコストを抑えた綿などの素材が使われたり、ビーズ素材等のこともあります。

へたり
長期間使用していると家庭用クッションでは、中材がへたって、カバーに対してボリュームが足りなくなってしまうことがあります。

ウレタンフォームや綿など、中材の素材によっては、圧縮や湿気によって弾力性が失われ、見た目がしぼんでしまうこともあります。
個人の嗜好
ただ家庭や個人によっては、クッションにゆとりを持たせて柔らかいソフトな感触を好む人もいます。

張りのあるクッションよりも、ふんわりした、ゆるめの方がリラックスできると感じる人も結構多くいます。
まとめ
ホテルのクッションが家庭用と比較して張りがあるのは、「カバーに対して少し大きめの中材」というサイズ設定や、「弾力性が高くへたりにくい高品質な中材」の使用、引っ掛かったり事故になりにくい安全性、そして「お客様への最高のおもてなし」という、業務用としての複数の要因が組み合わさった結果です。

ホテルがオープンする前の、ホテルのオーナー側や設計事務所・デザイン事務所等による、モックアップルーム(モデルルーム)では、インテリアの各アイテムに対して事前検査(検品)がおこなわれます。

この検査では、クッションの「張り」は、ひとつの重要チェックポイントのひとつにもなっています。
ちなみに、もし、皆さんがご自宅のクッションをホテルのように張りをもたせたい場合は、お使いのクッションカバーのサイズよりも一回り大きいサイズの中材を選んでみるのがおすすめです。そうすると、よりふっくらとした張り感が出るかもしれません。

ただし、あまりにも大きすぎるとカバーに入らなかったりカバーの縫い目が破れたりする可能性があるので、注意が必要です。少しストレッチ感のある生地を選んでみるのもひとつの方法でしょう。
最後までご覧いただき有難うございました。

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