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■ 標高1万2,000フィート(約3,680メートル)という中国のチベット自治区に「セントレジス拉薩（ラサ）リゾート」がオープンした。
経済成長を続ける中国では、市場の拡大が都市部で宿泊施設の供給過剰を引き起こし、高級ホテルチェーン各社をチベット自治区など人里離れた地 域へと駆り立てている。
ダライ・ラマでも知られるチベットは、「世界の屋根」とも称される手付かずの自然が美しい地。同リゾートは、ヴィラを含めた150の客室と 12部屋のスイートからなる。過ごしやすいモダンなつくりと、チベット特有の文化が融合したラグジュアリーな滞在を提供する。さらにここの特 徴となるのが、環境に優しい「グリーン」なホテルを目指しているという点。太陽光発電や地下水を利用し、消費電力を抑えたリゾート経営を行 う。　
チベットでは、4年前にラサと青海省西寧を結ぶ青蔵鉄道が開通して以来、主に国内需要に牽引される形で、チベット観光は盛り上がりを見せてい る。太平洋アジア観光協会(PATA)によると、09年にチベットを訪れた観光客は、前年比147%増の合計556万人。そのうち539万人 は中国国内から。
また、シャングリ・ラ・アジアも2012年、ラサに世界遺産のポタラ宮を望む1部屋約36平方m以上のホテルを開業予定。同ホテルは客室など 350室を備える。シャングリ・ラは更に中国北部に位置する雲南省迪慶チベット族自治州や内蒙古省満州里などのロケーションで15軒の建設が 進行中だ。ラサに開業予定のホテルは、伝統的なチベット建築のモチーフや内装が特徴。利用客は、本場チベットの歓迎の儀式や、茶とバターなど を攪拌して作られるバター茶を体験することができる。また、高山病にかかった客が診療を受けられる包括的な医療施設も備える予定だ。
また、中国で137軒のホテルを経営するIHGも、3年以内にラサに客室数2000を誇る最高級ホテルの開業を計画しているという。





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