ホテルのニュース20230421

■ume,yamazoe(奈良県山辺郡)では、障がいや病気のある方を対象とした宿泊プランを販売している。
同ホテルは、オリジナル商品「わさび葉寿し」の製造販売を行う梅守本店が、「ちょっと不自由なホテル」をコンセプトに開業したもので、旧波多野村の村長より受け継いだ、集落の頂上にある家を改装してできた3室限定のホテル。ume(ウメ)は、日本語の語源であるやまとことばより、人の感覚が(u)うまれ、(me)めざめる場所になることを目指し、名づけられたという。施設にはアウトドアスタイルのフィンランド式サウナを併設。すべての宿泊プランには2時間の無料サウナ利用枠がついている。同プランは、毎月第4日曜を、障がいや病気がある方向けの宿泊枠として確保し、専用プランとして発売。アレルギーや食事制限などへも対応。ミキサー食などの対応も可能で、事前の相談でできる限りの対応をしてくれるという。その他、障がいや病気にあわせ、ホテル側でおねしょマット、オムツや医療備品を捨てるためのゴミ袋、たこ足コンセント、延長コード、通常よりも多めのタオルなどの手配も対応する。

■ホテルニセコアルペン(北海道虻田郡)が、3年後の12月を目処に建て替えオープンする。
コンドミニアムホテルとして100室以上の規模で全室を分譲するという。販売開始時期や価格は今後詰める。当初は今春から1年ほど休館して大規模改修を進める計画だったが、施設の老朽化状況などを踏まえて建て替えを決めたという。事業費は非公表。従業員は同社の他施設で受け入れる。既存施設よりも1室あたりの面積を広げ、ホテル自体も大きくする予定。現在はプールやレストランを備えるが、導入する設備については今後検討するという。3月末で営業を終了し、順次解体作業を進める計画。現ホテルニセコアルペンは1986年開業で、地上4階地下2階建て。延べ床面積は約12,000平方mで125室ある。

■ヒルトンが、低予算の旅行者をターゲットにした新ホテルブランド「スパーク・バイ・ヒルトン」を発表した。
今年中に数カ所がオープンする予定で、100カ所以上が開発中だという。1泊の宿泊料金は85ドルから105ドル程度になる見込みで、予算重視の旅行者にとってはホテルの選択肢が増えることになる。同社のウォルドーフ・アストリアやコンラッド・ホテルズが、富裕層をターゲットにしているのに対し、今回のブランドは低予算の旅行者向けだという。

■東京ディズニーセレブレーションホテル(千葉県浦安市)では、「東京ディズニーリゾート40周年"ドリームゴーラウンド"ルーム」を販売する。
東京ディズニーリゾートの40周年を記念し、同ホテルでは4月10日から来年3月31日まで、部屋の壁紙が特別なデザインとなった客室が登場。ミッキーマウスやディズニーの仲間たちと40周年のモチーフが一面に描かれ、祝祭感に包まれた客室で心きらめく時間を過ごすことができる。対象の部屋となるのは"ウィッシュ"スタンダードルーム、"ウィッシュ"スタンダードルーム(ガーデンサイド)、"ディスカバー"スタンダードルーム、"ディスカバー"スタンダードルーム(ガーデンサイド)。

■サンシャインシティプリンスホテル(都内豊島区)では、宿泊プラン「漫画本に囲まれる幸せ コミックルームプラン」を販売開始した。
客室内に漫画を約120タイトル・約3,000冊集め、1日1室限定で販売。最新刊の導入や作品の入れ替えは、定期的に行うという。好きなものに囲まれてストレスフリーで趣味に没頭できる夢のような空間を提供したいとプランを企画したという。客室の実現には、漫画などのシェアリング事業を展開する「春うららかな書房」が協力した。客室のタイプは「サンシャインフロアダブルルーム」。宿泊料は、1室1人利用時、11,000円から。

■パソナグループは、淡路島岩屋地区でホテル開発を始める。
飲食店などが入る複合型の宿泊施設とし、再来年5月の開業を予定している。観光を通じた企業や人材の誘致を進める。淡路市北部の岩屋地区に建設。淡路島北部は宿泊施設が少なく、旅行ニーズに十分応えられていない課題があったという。施設は5階建てで、延べ床面積は11,184平方m。11月に着工する。2025年に開催される関西万博の来場者にも利用してもらいたい考えで、地元経済の活性化につなげる。同社は2020年9月から本社機能の一部を淡路島に段階的に移し、地元の雇用創出などを進めてきた。小学校を改装した商業施設や、体験型テーマパーク「ニジゲンノモリ」なども運営している。新ホテルの開業で既存施設との相互送客も見込む。