ホテルのニュース1130

■レフ松山市駅byベッセルホテルズ(愛媛県松山市)は、12月1日に開業する同ホテル内に、松山市内電車の引退車両の運転席やつり革、床材、パネルなどを使った「伊予鉄ルーム」2室を設けるため、クラウドファンディングを実施している。
約60年間、地域の人たちから愛された伊予鉄道の引退車両があると知り、車両をリユースして「宿泊客や地域の人に喜んでもらいたい」などの思いをベッセルホテル開発が伊予鉄に提案し、承諾を得たという。伊予鉄ルームには、市内電車2両の部品を使う。リターンは金額に応じ、伊予鉄ルームに宿泊できる権利などがある。11月20日までで、1室あたり約750万円の費用が必要で、CFの目標金額は100万円だという。

■世界的スポーツカー「ポルシェ」がホテル事業に参入する。
「ポルシェ」のデザインを担当する「ポルシェ・デザイン」とドイツの「シュタイゲンベルガー・ホテルズ」が、新たなラグジュアリーホテルを立ち上げるもので、世界の数都市で展開する計画だという。ポルシェ・デザインは、1963年に名車とよばれる「ボルシェ911」を生み出すなど、自動車業界で革新的なデザインを発表してきた。今回、これまでにない新しい宿泊体験を宿泊者に提供していく考えで、デザインは、客室だけでなく、レストランやバー、多目的スペースなどでも活かされるという。各ホテルには、少なくとも150の客室、スイートルーム、ペントハウスを用意。特別なコンセプトを持つレストランとバー、専用のミート&グリート・クラブ、広大なスペースを持つヘルス&ビューティー施設とジムを備える計画。シュタイゲンベルガー・ホテルズは1930年に創業。現在、3カ国で160ヶ所のホテルを運営。2020年に中国のホテルグループ「華住酒店集団(Huazhu Group)」の傘下に入った。

■帝国ホテルは、2031年度着工、2036年度完成を目指す「帝国ホテル東京」(都内千代田区)の新本館について、外観イメージを公表した。
米建築家フランク・ロイド・ライト氏が手がけた2代目本館の通称「東洋の宝石」をコンセプトに、「宮殿」と「塔」を融合した階段状のデザインを採用した。同ホテルは、1890年に開業。現在の本館は3代目で、1970年に開業した。今年3月、隣接するタワー館を含め、総額2,000億~2,500億円を投じて建て替える計画を発表していた。新本館は、国内外の建築家によるコンペを経て、パリを拠点に活動する田根剛氏の案を採用した。内装や客室数などについては今後詰める。どこから見ても存在感があり、独自性を体現できるデザインだという。

■リーガロイヤルホテル京都(京都市下京区)では、1日1室限定で、宿泊プラン「ホテルで星空グランピング」を販売している。
室内を演出するのは、玩具メーカー、セガトイズの家庭用プラネタリウム「ホームスター」。新機種発売に合わせ、ホテルから同社にコラボを呼びかけたという。気軽に旅行ができない中、客室を非日常空間に演出したかったと企画した。南国のジャングルをイメージした客室はベッドやソファの代わりに植物の模造品やテント、ランタンを置き、独自のスイーツも用意した。家族連れや女性グループに人気だという。照明を消すと、きらめく満天の星が天井に映し出された。川のせせらぎや虫の鳴き声が聞こえ、流れ星も見える。来年3月31日まで。

■ホテルインディゴ犬山有楽苑(愛知県犬山市)が来年3月1日にオープンする。
客室数は、ホテルインディゴ スイートキング2室、有楽苑スイート14室、国宝犬山城ビュープレミアム27室、木曽川ビュープレミアム32室、国宝茶室如庵プレミアム48室、スタンダード33室など全156室。名古屋鉄道株式会社が建物を所有し、名鉄ホテルマネジメント犬山がIHG・ANA・ホテルズグループジャパンにホテル運営を委託するもので、旧名鉄犬山ホテルの跡地に位置し、犬山城に近接、茶室「如庵」を敷地内に擁する、二つの国宝に彩られた稀有なロケーションにある。ホテル運営にあたっては、「ホテルインディゴ」のブランド力とノウハウを活用し、唯一無二の顧客体験を提供、国内外の観光需要を積極的に取り込むとしている。

■ダイワロイネットホテル大阪堺筋本町(大阪市中央区)がオープンした。
客室は、スタンダードダブル33室、モデレートダブル88室、スーペリアダブル55室、ハリウッドツイン40室、モデレートツイン44室、スーペリアツイン9室、ユニバーサルダブル1室、スイートルーム「HIKARI」1室、スイートルーム「AKARI」1室の全272室。場所は、大阪メトロ 堺筋線・中央線「堺筋本町」駅から徒歩1分という立地。全室バス・トイレ別のセパレートタイプで、スタンダードダブルからスイートルームまでの全9タイプを用意した。12階のスイートルームには、美容器具などの設備も備える。また宿泊者は、朝食場所として1階の「珈琲館」を利用できるという。