ホテルのニュース20240310

■バンヤンツリーが、長野県白馬村にスキーリゾート隣接のホテルとして進出する。
富裕層向けの「スモールラグジュアリーホテル」として、総客室数は100室前後に抑えることを想定する。プール、クラブ、スパなどの併設を計画しており、インバウンドや首都圏の富裕層などを取り込む。スキーリゾートに立地するホテルは、バンヤンツリーとして日本初となる見込み。白馬八方尾根スキー場に隣接し、スキー板を付けたままホテル入り口までこられるほどだという。登山客など夏の旅行者も多い白馬は、通年での集客が期待できるとしている。シンガポールを拠点とするバンヤンツリーは2022年、京都府に2施設を開業して日本に進出した。現在、2024年開業予定の「バンヤンツリー・東山 京都」、2026年開業予定の「バンヤンツリー・芦ノ湖 箱根」も控える。

■天然温泉 淡雪の湯 ドーミーイン青森(青森県青森市)は、サウナ音楽の作曲家でもある「とくさしけんご」氏とコラボし、ドーミーインオリジナルで制作した曲名「MUSIC FOR dormy inn」を男女大浴場や女性サウナ室に導入した。
館内には地元の女性ねぶた師が手掛けた浮き彫り式ねぶたや青森らしい装飾を散りばめたをモチーフにした装飾を館内随所に施し、ご当地感を感じられるホテルとなっている。ドーミーインの代名詞である大浴場、サウナにもこだわり、特にサウナは男女ともに高温ドライサウナにセルフロウリュを導入、水風呂は深さ90cmの強冷水で一気にクールダウンできる。さらに「もっとできることはないか?」と検討を重ねた結果、スタッフの声から、大浴場やサウナ内のオリジナルBGM制作を企画したという。完全オリジナルの楽曲を制作した「とくさしけんご」氏は、青森県青森市の出身で、サウナ音楽の作曲家としても活動、ドラマ「サ道」劇伴でサウンドトラックを担当した経験もあり、今回のコラボが実現したという。

■フェアフィールド・バイ・マリオットが、福井県に初進出する。
同県大野市の道の駅「越前おおの荒島の郷」に隣接する旧蕨生小学校のグラウンドに、収容人数約160人の3階建てのホテルを建設する。同市は2026年春の中部縦貫自動車道県内全線開通を控え、観光客向けの宿泊機能の拡充を目指している。旧蕨生小では、グラウンドの3分の2に当たる5,094平方mにホテルを建設する計画で、客室は約80室を予定しているという。予定地は同自動車道の荒島インターチェンジに近接。同県内唯一の日本百名山の荒島岳や経ケ岳を望める景観の良さから建設場所を選定したとしている。大野市内で市外事業者がホテルを開業するのは初めて。市内の宿泊施設の客室数は現在約200室で、ゴールデンウイークなど行楽シーズンは満室の時期もあり、市内の宿泊者数増加や消費拡大のためにはまたとない機会としている。

■奈良ホテル(奈良県奈良市)は、奈良ホテルプラス「古梅園 工房見学・にぎり墨体験ツアー付き宿泊プラン"朝食付"」を販売している。
「奈良ホテルプラス」とは、ここでしか味わえない文化・歴史を体験できる「地域観光」をコンセプトとし、奈良観光の知られざる魅力を知ってもらうプログラム。SDGsのターゲット11番「住み続けられるまちづくりを」の取り組みのひとつとしても考えているという。同プランは、創業から440年以上続く「古梅園」を訪れるプラン。和墨として作られている現在の固形墨は、年間全生産量の90%が奈良県でつくられている。プランで訪れる古梅園は、古くからの伝統を受け継ぎ、昔ながらの採煙方法にこだわった製墨を行っている。同プランでは墨の歴史を学び、職人が練った墨を自身で握って形成する、自分だけのオリジナル「にぎり墨」を作成できる。作成したものは乾燥した後に自宅に配送されるので、旅の思い出を形にして残すことができるという。

■ホテル京阪天満橋駅前(大阪市中央区)は、1階の和カフェ&ダイニングバー「Aoi葵」にIoT日本酒サーバー「SakePon」を設置した。
同サーバーは、スマートフォンでオーダーし、日本酒の飲みくらべを楽しめるというもの。QRコードを読み取り、「SakePon」のオーダーサイトからプランを選択し、料金を支払った後、おちょこを受け取り、6種類の中から好みの銘柄を選択、おちょこを置くと自動で注がれるという。今回は、東北地方の日本酒を中心とした銘柄をラインナップ。今後は様々な銘柄を用意するという。なお、同カフェ&ダイニングバーでは、ランチタイムにはメイン料理を選べる一汁三菜膳や一汁五菜膳の他パスタランチセットなどを、カフェタイムには和のテイストのスイーツなどを、ディナータイムには一汁五菜膳の他しゃぶしゃぶやすき焼きなどのセットメニューやアラカルトメニューを用意している。

■ジ アオヤマ グランド ホテル(都内港区)内のレストラン「ロッシ(ROSSI)」では、小嶋陽菜のライフスタイルブランド「ハーリップトゥ (HER LIP TO)」とコラボしたアフタヌーンティー「ハーリップトゥ ラウンジ」を開催している。
同アフタヌーンティーは、「ハーリップトゥ」を象徴するダークチェリーをテーマにとし、小嶋陽菜プロデューサーと同ホテルシェフ、パティシエとともに制作。ダークチェリーと合わせたカヌレや、スパークリングワインのゼリーとベリーのマリネを使ったカクテルスイーツ、またトリュフとカブのグラタンや、生ハムを添えた野菜のキッシュなど、さまざまな食材を用いたメニューが楽しめる。要予約で1人8,800円。