ホテルのニュース20231117

■フォーレスト本郷(都内文京区)がリニューアルオープンした。
ディレクターとして、アジア圏を中心に活動する建築家 加納佑樹氏を起用し、「Simplification」をコンセプトに実施。旅行や出張などで短期滞在する宿泊者、もうひとつの住まいとして中期滞在をする居住者など多様な利用者が交差する「ホテルレジデンス」の必要な機能としてランドリーの設置などを行ったほか、より豊かなひとときを届けるべく、インテリアを再構築、さらには、コンセプトに合わせたアートワークや本棚を新たに設置した。訪れる人の「もうひとつの帰る場所」になることを目指す。

■アパホテル鹿児島中央駅西口(鹿児島県鹿児島市)が来年11月に開業する。
鹿児島県内では現在、アパホテル鹿児島中央駅前(全182室)の他、アパホテル鹿児島国分(全155室)、アパホテル鹿児島天文館(全206室)を営業中で、今回の「鹿児島中央駅西口」を含めると、4棟・700室となる。構造・規模は鉄骨造・地上10階建で、客室数は全157室、1階にはレストランを併設する。また、2階にはコインランドリールームを設置し、インバウンドやスポーツイベント等、長期宿泊需要にも対応するという。場所は、JR九州新幹線・JR鹿児島本線・JR指宿線「鹿児島中央」駅西口より徒歩4分の立地。

■小田急ホテルセンチュリーサザンタワー(都内渋谷区)では、宿泊プラン「1日1室限定 まるごと小田急プレミアムトレインルーム Lite(ライト)」を販売している。
「まるごと小田急プレミアムトレインルーム」は、一昨年4月の販売開始以降、人気を博し、「子供がとても喜んだ」、「また運転しに来たい」などの声を得たことから増設したという。室内には、小田急線の本格運転シミュレーター、子供でも操作しやすいゲーム機用ワンハンドルコントローラーを使用。「小田急かんたんシミュレーターLite」を設置しており、気に入った駅を繰り返し練習したり、いつも利用する区間で親子対決など、シミュレーターならではの楽しみ方を満喫できる。また、小田急・JR各線両方のトレインビューを臨む「パノラミックキングルーム」の窓際には、実際に小田急線を走行していた列車で使用されたマスコンハンドルを設置し模擬体験を楽めるほか、鉄道模型や小田急線で活躍した鉄道備品などが展示されており、心ゆくまで鉄道の魅力を堪能できるという。さらに、同プラン利用者には、チェックイン時フロントにて子供用の駅長制服や大人用の駅係員の制服を無償で貸し出しており、家族揃って夏の想い出の撮影も楽しめる。

■界 秋保(仙台市太白区)が来春オープンする。
星野リゾートが、秋保温泉の「ホテルきよ水」の経営権を取得し、新たにリニューアルオープンさせるもので、星野リゾートが宮城県内に進出するのは初めて。旧ホテルの従業員の雇用は、希望に応じて継続する予定という。同社の温泉旅館ブランド「界」は、自然や四季の絶景を堪能できる温泉や地域の伝統工芸など、その土地の文化に触れられるおもてなしが特徴。青森県大鰐町の「界 津軽」など全国に約20施設を展開する。「界 秋保」の客室は49室。名取川に面した約7,500平方mの土地に、地上5階の本館と別館の湯小屋を備える。四季の移り変わりを眺められる客室をリニューアルするほか、新たに渓流の音や風を感じられる足湯付きのテラスを整備する。東北を中心とした30~40代の女性を主なターゲットとし、価格は1泊2食付き3万~4万円程度となる見込み。

■エースホテル京都(京都市中京区)に、メインダイニング「K?SA(コウサ)」がオープンした。
館内3つ目のレストランとなるメインダイニングで、Farm To Table(ファーム・トゥ・テーブル)をコンセプトにする東京・目黒の人気レストラン「Locale(ロカール)」のシェフがパートナーシェフとして参画。関西の農家や生産者から直接仕入れ、同ホテルのコンセプト「East Meets West」が織りなす京都独自のメニューを展開。主なメニューは、「スイートコーンとアサリのリゾット アサガオと地元のハーブ添え」をはじめ、「カツオのタタキ、スイートオニオン、ピーマン、三つ葉添え」「K?SAチキンとオーブン乾燥チェリートマトのパンツァネッラ、ローストケールとサボイキャベツ添え」「黒ゴマのパンナコッタ、サマーベリー添え」など素材の良さが際立つメニューを展開する。また、カクテルやワイン、ビール、ノンアルコールなどのドリンクメニューも豊富に取り揃える。店内のデザインは、米・ロサンゼルスを拠点とするデザイン会社コミューンデザインが担当し、ランドスケープアーキテクトのプレイスメディアがデザインした屋上の日本庭園が見渡せる。

■さぎの湯温泉 竹葉(島根県安来市)に、戦国武将・山中鹿介のコンセプトルームが登場した。
同市広瀬町にある月山富田城ゆかりの戦国武将・山中鹿介をイメージしたコンセプトルームで、部屋には、甲冑と山中鹿介の名言「我に七難八苦を与えたまえ」の掛軸が。歴史マニアらに人気の墨絵師による鹿介の墨絵などに囲まれた、その名も「山中御殿」。間取りが狭く、なかなか販売しにくい客室であったが、逆に付加価値を付けることで、お客に喜んでもらえる客室になったという。基本、1人利用の四畳半の部屋。温泉旅館としては売りにくかったものを、戦国武将やゆかりの古い城などを巡るマニア層向けに特化させた逆転の発想だという。鹿介のタオルや家紋入り歯ブラシなど、この部屋限定のアメニティも用意。宿では今後、インバウンド観光客の利用も期待する。