FS-6000PとLS-7000P サータの業務用マットレスの違い

サータという、高級ベッドの米国ブランド、皆さんもご存知でしょうか??

サータ(SERTA)のトラック

市場に出回っている、この「サータ(SERTA)」のベッドマットレスの中には、実は、家具店・ホームセンター向けのラインナップと、高級ホテル市場向けラインナップのふたつがあり、この両者は、はっきりと差別化されています。

サータ FS-6000とLS-7000の違い

本日は、この高級ホテル市場向けの「サータ(SERTA)」の中で、代表的なふたつのラインナップをご紹介します。このふたつが「FS-6000(ポケット標準タイプ)」と「LS-7000(ポケットハードタイプ)」です。

FS-6000/LS-7000

ちなみに、「FS-6000」の「FS」とは、「ファイブスター」の略、「LS-7000」の「LS」は「ラグジュアリースイート」の略です。

ホテル旅館向けの業務用ベッド・マットレスの特徴

やはり、基本的に、お店に展示して販売する方法の、家具店・ホームセンター向けのベッドと、ホテルや旅館がリニューアルする際や新規オープンする際に、その都度、数十台から数百台という数量のベッドやマットレスを納入するホテル向け旅館向けのベッドでは、基本的に受注形態、生産形態が異なりますので、全く同一のラインナップとして扱うには少々難があります。

FS-6000・LS-7000 (サータ)

また、家具店・ホームセンター向けのベッドと、ホテル旅館向けの業務用のベッド・マットレスでは、求められる内容も少し異なります。

家具店・ホームセンター向けのベッドやマットレスは、家庭で使われますので、やはりその色やデザイン、あるいは機能性が重視され、その時代時代によるファッションの流行やトレンド、流行り廃りなども影響します。

FS-6000/LS-7000 (サータ)

一方、ホテル旅館向けのベッドやマットレスでは、業務用としての寝心地や耐久性が重視されます。宿泊施設には、常に、不特定多数のお客様が泊まられ、ベッドやマットレスを使用されます。その寝心地が気に入ってホームセンターで買ったベッドに家で毎日寝るのとはわけが違います。たまたまそのホテルや旅館の立地や料理やサービスや施設や宿泊プラン等・・・色々な要素が気に入って選んで泊まったホテルや旅館でも、そこのベッドの寝心地を選んで泊まるわけではありませんよね。

FS-6000とLS-7000

ですので、基本的に、どのようなお客様にも、老若男女、国籍、性別、身長体重、体格、嗜好を問わず、平均して満足していただける寝心地でないといけないということになります。可があり過ぎるわけでもなく、もちろん不可もなく、泊まられるお客様の最大公約数を満たしたベッドマットレスとして設計されたベッド・マットレスです。

FS-6000(ポケット標準タイプ)

これまで、全国の大手ホテルで最も多く納入されているタイプがこの「FS-6000(ポケット標準タイプ)」です。

FS-6000 サータ

樽型のポケットコイルは、一個一個のコイルが独立して袋に入っており、配列方法を変えて作ることが出来ます。

FS-6000サータ

「FS-6000(ポケット標準タイプ)」では、ポケットコイルスプリングを基本的に並行に配列し、寝姿勢をサポートするベッドマットレスです。

FS-6000サータ

また、ホテルに泊まった際、ベッドの縁に腰掛けることって多いですよね。その腰掛けることの多い両サイドは線径2.0mmの樽型ポケットコイルスプリングを交互に配列(3列)に搭載し、より耐久性を高めています。

FS-6000・LS-7000 (サータ)

LS-7000(ポケットハードタイプ)

一方、「LS-7000(ポケットハードタイプ)」の方は、2.0mmのポケットコイルスプリングの配列を交互配列(蜂の巣状)で搭載しています。コイルを交互に並べていますので、それだけコイル数も多く密度が高い為、少し硬めになっています。

LS-7000 (サータ)

一般的に、実際のホテル客室で多く採用になっているのは、どちらかというと「FS-6000(ポケット標準タイプ)」の方で、一方、個人のお客様の場合は、「LS-7000(ポケットハードタイプ)」の方が人気が高くなっています。

LS-7000

ただ、決してどちらがグレードが上というわけではなく、実際のホテルでは、各ホテルのコンセプトや担当者様や支配人等の意向や予算等によっても状況が異なっており、たとえば最近の事例でも、ホテルニューオータニやリーガロイヤルホテルに「FS-6000(ポケット標準タイプ)」が納入され、ヒルトンホテルに「LS-7000(ポケットハードタイプ)」が納入されたり・・・と同じグレードのホテルでも異なるタイプが納入されていますので、特にホテルのグレードには関係なくベッドの仕様は選ばれています。

FS-6000とLS-7000 (サータ)

「LS-7000(ポケットハードタイプ)」の方が若干お値段が高くなっていますので、ホテルの場合は、一台の価格差が x 客室数ですので、合計での価格差がかなり大きくなります為、予算的にも「FS-6000(ポケット標準タイプ)」に決まるケースがどちらかというと多くなっていますが、個人のお客様の場合、お好みにもよりますが、特に腰のお悪いお客様を中心に「LS-7000(ポケットハードタイプ)」の方が多く出ているという状況です。

FS-6000 LS-7000

ピローソフト(ピロートップ)オプション仕様

上記で、「FS-6000」の「FS」とは、「ファイブスター」の略、「LS-7000」の「LS」は「ラグジュアリースイート」の略と述べましたが、この両者のマットレスの表面には、オプション仕様として、「ピローソフト仕様(ピロートップ)」をプラスすることが可能です。これをプラスした場合、「FS-6000」は「FS-6000P」となり、「LS-7000」は「LS-7000P」となります。

FS-6000P LS-7000P serta

この「ピローソフト(ピロートップ)」には、「片面仕様(1TOP)」と「両面仕様(2TOP)」があり、お好みに応じてプラス出来ます。

FS-6000P LS-7000P serta(サータ)


実際のホテル客室では、ピローソフト(ピロートップ)仕様は「両面仕様」か「無し」で納入されるケースが多いのですが、個人邸では「片面仕様」が大変人気です。
ホテルでは、「ベッドの寝心地」は「そのホテルの寝心地」でもありますので、マットレスを裏返して寝心地が変わってしまうことはあまり好まれないのですが、個人のお客様の場合は逆に「片面仕様」は人気があります。

FS-6000P LS-7000P serta(サータ)

「片面」の場合は、裏返して二種類の寝心地を楽しめる点や、事前に「ピローソフト仕様」の寝心地に不安のあるかた等、「片面仕様」をお選び頂くかたも大変多くいらっしゃいます。たとえば、冬場は、ピローソフトが「有り」の方を上にされ、夏場は、「無し」の方を上にされるというご使用方法も可能です。

FS-6000P LS-7000P serta(サータ)

皆さんも、これら、「サータ(SERTA)」の代表的なホテル市場向けのラインナップ「FS-6000(ポケット標準タイプ)」と「LS-7000(ポケットハードタイプ)」を是非ご検討してみては。

FS-6000P LS-7000P serta(サータ)