ホテルのニュース20230903
■小松家八の坊(静岡県伊豆の国市)は、愛犬家にターゲットを絞り、館内の大規模リニューアルした。
同施設では、2000年頃から愛犬連れの宿泊客を受け入れてきた。ただ、団体客が多く、本格的に個人客中心へと転換することはできなかった。将来を考え、料理長やフロント係ら6人の選抜メンバーを集め、仕事をしていて最も楽しい瞬間を尋ねたところ、「ワンちゃん連れのお客様を接客している時」という声が多かったという。2020年になると、新型コロナが猛威を振るい、宿泊業は厳しい冬の時代を迎えたが、逆にチャンスととらえ、周囲の反対を押し切って、今年で創業111年目を迎える温泉旅館を愛犬家のための旅館へと転換する設備投資に踏み切った。部屋の中で犬が走り回れるように、壁を壊して部屋をつなげた大きな特別室を5室作った。壁や床、ソファなどの家具は、犬がひっかいたり粗相をしたりしても大丈夫な素材にした。屋上にはドッグラン、犬が入れる露天風呂もある。2022年度は約6千匹の犬が宿泊したという。部屋数は25室と以前より少なくなったが、改装後の特別室の料金はこれまでの約4倍にした。それでも稼働率は9割を超えているという。現在、半数以上の家庭がペットを飼っているとされるペット大国フランスにも注目しており、「インバウンド」ならぬ「イヌバウンド」と銘打ち、フランスの愛犬家を呼び込みたい考えで、入国する際の検疫など様々な情報をフランス語や英語で発信する予定だという。現在、造語「イヌバウンド」の商標登録を申請中で、「日本一のワンちゃんファーストの旅館になることが目標だという。
■米・カリフォルニアのディズニーランド・リゾートのオフィシャルホテルとして、「ピクサー・プレイス・ホテル」が今冬オープンする。
現在の「ディズニー・パラダイス・ピア・ホテル」が新たに生まれ変わるもので、ホテルは営業を続けながらリニューアルを行なっており、段階的にピクサーに移行しており、初のピクサーがテーマのホテルが誕生する。フロントには、ピクサー作品のアートワークが飾られ、ピクサーの芸術的なアートを現代的な世界観に落とし込んでいる。入り口のロビーアトリウムでは、ピクサーボールに乗ったルクソーJr.がお出迎え。天井からは、「インサイド・ヘッド」や「モンスターズ・インク」などピクサーのキャラクターをモチーフにしたモービルが吊るされている。「ファインディング・ニモ」をテーマにした水遊び場では、ハンクやドリーたちが描かれた水遊び場で遊んだり、高さ50m以上のクラッシュのウォータースライダーに乗ったりして過ごせる。ホテルのデッキでは、ピクサー・ショートフィルムをテーマにしたアクティビティを楽しめる、ファミリープレイコーナーが登場。「月と少年」「Bao」「フォー・ザ・バーズ」「夢追いウサギ」などの短編作品をテーマにしたアクティビティで楽しめるという。ホテル1階に誕生するレストランでは、朝食から、ランチ、ディナーまで終日料理を提供。南カリフォルニアをベースとしたアメリカ料理が楽しめる、モダンな店。バターミルクフライドチキン&メープルベーコンドーナツ、ケイジャンシュリンプ&チェダービスケットベネディクトなどを提供。ビールやワインなども提供しバーも設置される。
■ザ ロイヤルパークホテルアイコニック東京汐留(都内港区)と、ザ ロイヤルパークキャンバス大阪北浜(大阪市中央区)では、カプコンのハンティングアクションゲーム「モンスターハンターライズ」の世界観をホテル客室に取り入れたコラボ宿泊プランを実施している。
ゲームの世界観を演出した客室のほか、期間中はホテル館内にフォトスポットやARマーカーを設置。スマートフォンでARマーカーを読み込むと画面にモンスターが出現するなど、「モンスターハンター」ファンが楽しめる仕掛けを多数用意。プラン宿泊者にはゲーム内の雰囲気をさらに楽しめるように「茶屋のうさ団子」をイメージした串団子を提供するなど、「モンハン」ファンに十分満足してもらえるよう細部にまで演出する。コラボ宿泊ルームは「東京」と「大阪」合わせて5つの異なるフィールドをイメージした装飾が施されるほか、各フィールドに沿ったモンスターや個性豊かな仲間たちがお出迎え。東京の室内装飾テーマは「モンスターハンターライズ:サンブレイク」。「塔の秘境」ルームは、神秘的で独特な雰囲気を醸し出す塔の秘境をイメージした客室。「城塞高地」ルームは、城塞高地の奥地にある古城跡の妖しい雰囲気をイメージした客室。「密林」ルームは、密林上層部の昼と夜、一日の移ろいを演出した客室。また、大阪では、室内装飾テーマは「モンスターハンターライズ」で、「オトモ広場/集会所」ルームでは、ハンターが最も見慣れた集会所受付とオトモ広場の雄大な風景を演出した客室。「大社跡」ルームは、ゲームのオープニングで最初に訪れる大社跡へ向かう流れをイメージした客室だという。
■ホテルインディゴ長崎グラバーストリート(長崎県長崎市)が来冬開業する。
森トラストがIHGホテルズ&リゾーツとパートナーシップを締結。フランチャイズ契約で、IHGのライフスタイル・ブティックホテルブランド「ホテルインディゴ(HOTEL INDIGO)」を掲げる。同社は2017年に同ホテルの基盤となる土地・建物「マリア園」を買収していた。同ホテルは、長崎の南山手エリアに位置し、世界文化遺産を構成する旧グラバー住宅や大浦天主堂などが至近。旧マリア園は、国選定の重要伝統的建物群保護地区の伝統的建造物に指定されており、赤煉瓦造りの外観、アーチ形の窓や白い鎧戸、大きなステンドグラスを入れられるようリブ・ヴォールト天井を採用した高さ10mの旧聖堂などを保存・復元・活用し、新たなホテルとして再生するという。ホテルのコンセプトは「時空を旅する 和・華・蘭ラビリンス」。客室をはじめ、日本、中国、オランダの個性が溶け合った異国情緒ある設えを特徴とする。階数は地上3階、地下1階。客室数約70室を予定している。今回の開業は、森トラストがホテル事業で掲げる「ラグジュアリー・デスティネーション・ネットワーク」構想の一環。世界に誇る日本の魅力を発信すべく、日本各地の都市部やリゾート地に世界基準の外資系ホテルを誘致・開発を展開している。同ブランドは、現在、世界で143軒が運営されており、今後127軒の開業を予定している。
■Villa The Club SHIRAKAWA(福島県岩瀬郡)がリニューアルした。
同ホテルは、太平洋クラブ白河リゾートに併設するホテル。白河リゾートは、那須高原に近接する"みちのくの玄関口"福島県の南部に位置し、東京から電車で2時間で到着。標高950mと山間にありながらフラットで見晴らしの良い羽鳥湖高原に広がるダイナミックな18ホールと、全27室を擁する同ホテルやオートキャンプ場などを有する"非日常的"滞在型リゾートコースとして、1974年の開場以来、会員を始め多くの人々に利用されている。今回のホテルリニューアルのポイントは、和室7部屋を"和モダン"(畳の部屋にベッドを設置)にインテリアをリニューアル。和モダンに使用しているベッドは理想の寝心地を実現したドリームベッド製。理美容メーカー「Refa」のシャワーヘッドを和モダンの部屋と女性用大浴場に設置。「Refa」のドライヤーを和モダンの部屋とスイートに設置。また、ディナーメニューもリニューアルした。
■コンフォートホテル彦根(滋賀県彦根市)が全室リニューアルした。
同ホテルは、JR・近江鉄道彦根駅より徒歩約1分の場所に位置。代表的な観光スポットである彦根城が徒歩圏内にあり、出張にも観光にも便利なホテル。2009年の開業以来、初めて全154室をリニューアルした。ブルーとグレーをベースにクロスや照明を変えることで、単調な雰囲気からあたたかみが増す空間へ生まれ変わった。壁面には滋賀・彦根をイメージしたアートパネルを設置。カーペットもを一新するなど、さらに快適に過ごせる空間へ生まれ変わった。ロビーにはサイクルスタンドを設置。「サイクリストにやさしい宿」にも認定されており、ロードバイクの客も安心して利用できる。先行してリニューアルした共有スペースは、「Comfort Library Cafe(コンフォートライブラリーカフェ)」として人気を博す。宿泊者は無料で利用でき、宿泊中だけでなくチェックイン前・チェックアウト後も過ごせる空間となっている。
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