ピロートップはベッドパッドとどう違う? ピロートップが付いたマットレスでもベッドパッドは必要?

時折、ベッドについてのお問合せの中で、「"ピロートップ"仕様のマットレスでも"ベッドパッド"は必要ですか?」というご質問を頂戴することがあります。

ベッドパッドとピロートップは何が違うの? ピロートップが付いたマットレスでもベッドパッドは必要?
ベッドパッド? ピロートップ?

「ベッドパッド」と「ピロートップ」については、以前にもそれぞれ触れさせて頂きましたが、本日は、この「ベッドパッド」と「ピロートップ」の違いについて、みてみたいと思います。

「ベッドパッド」とは?

「ベッドパッド」は、通常、ベッドメイクの際に、マットレスの上に一番最初に敷く寝具です。

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ベッドパッドとは?

主な目的は、マットレスの保護や衛生を促進することです。「ベッドパッド」は防汚性を備えており、マットレスを汚れやダメージから守ります。また、「ベッドパッド」は、寝心地を改善するための薄いクッション性を提供する場合もありますが、その主な目的は、マットレスの保護です。

一般的に、「ベッドパッド」は、以下のような特徴を持ちます:

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ベッドパッド
  1. 保護 ; マットレスを汚れやダメージから保護するためのバリアとして機能します。「ベッドパッド」は、汗、体液、シミ、ダスト、アレルゲンなどからマットレスを守る役割を果たします。
  2. 衛生面 ; 「ベッドパッド」は、衛生的な環境を提供するために設計されています。たとえば、当サイト「一流ホテルのベッド」掲載の「ベッドパッド」は、抗菌や防臭処理が施されており、清潔な寝具を保つのに役立ちます。
  3. 快適性: 「ベッドパッド」は、薄いクッション性を提供する場合もあります。寝心地を改善し、体圧を分散することで快適な睡眠をサポートします。
  4. 防水性: 一部の「ベッドパッド」は防水性を備えており、事故や液体の漏れからマットレスを守ります。これは、小さな子供や高齢者、ペットを飼っている場合などに特に便利です。
  5. 保温性: マットレス本体は大変通気性の良い構造になっていますので、「ベッドパッド」を敷かずに直接マットレスの上に寝ると、寝ている間に、マットレスのクッション性や体圧によって、マットレスの中から若干の風が上がってくる様に感じられる場合もありますので、身体を冷やさない為にも「ベッドパッド」は必要といえるでしょう。
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ベッドパッドの特徴

「ベッドパッド」は、さまざまな素材で作られていて、サイズや厚みも異なる場合があります。さらに、取り外し可能なカバーが付いているものや、洗濯機で洗えるもの等もあります。当サイト掲載の「ベッドパッド」もお洗濯可能です。

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抗菌防臭ベッドパッド

「ベッドパッド」はマットレスの保護や衛生、快適性の向上を目的として使用される便利な寝具のひとつなのです。

「ピロートップ」とは?

一方、「ピロートップ」は、マットレスの構造の一部を指す言葉です。

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ピロートップ

「ピロートップ」は、マットレスの上部に独立した柔らかいトッパーを追加して作られていますので、マットレスの一部を構成しています。「ピロートップ」は、マットレスの設計段階で、マットレスの一部として構成されています。

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マットレスの構造図

一般的に、「ピロートップ」は、以下のような特徴を持ちます:

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ピロートップの寝姿勢
  1. クッション性: 「ピロートップ」は、通常、厚みのある柔らかい部分で、マットレスの表面に追加のクッション性を提供します。これにより、寝心地が改善され、体圧が分散されるため、より柔らかく快適な寝心地となります。
  2. 快適性: 「ピロートップ」は、睡眠中の快適さを向上させることを目的としています。柔らかいトッパーは身体に対してやさしい感触を提供し、快適な眠りを促進します。
  3. 対応性: 「ピロートップ」は、体のカーブや輪郭に対して対応する能力を持っています。これにより、体の各部位に均等なサポートを提供し、身体のアライメントを改善します。
  4. 機能性: 「ピロートップ」には、「片面仕様」と「両面仕様」があり、「両面仕様」の場合は、マットレスを裏返しても同じ寝心地ですが、「片面仕様」では、マットレスを裏返すと少し異なる寝心地となり、二種類の寝心地でマットレスを使えるため、身体に合う方を上にして寝ることができます。ホテルでは、「ベッドの寝心地はそのホテルの寝心地」ですので、マットレスを裏返して寝心地が変わることはあまり好まれないため、「両面仕様」の方が人気が高いですが、一般家庭では、逆に「片面仕様」の方が人気が高く、たとえば、冬はピロートップが「有りの面」を上にして、夏は「無しの面」を上にして使うという使用方法も人気があります。
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ピロートップの片面仕様と両面仕様

「ピロートップ」は、一般的に柔らかい寝具として認識されていますが、マットレス自体の硬さやフィルの種類によっても異なる快適さを提供することがあります。また、「ピロートップ」には、さらに厚みのある「立体ピロートップ」もあります。

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立体ピロートップ

「ピロートップ」は、ホテルの中でも、スイートルーム等、少しグレードの高い客室で一般的に採用されていますが、ホテルのコンセプトや予算等によって選択されることもあります。

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立体ピロートップ

要約すると、「ピロートップ」は、マットレスの表面部に追加された柔らかいトッパーで、クッション性や快適性の向上を目的としています。寝具の一部として使用され、体圧分散や快適な寝心地を提供する役割を果たします。「ピロートップ」は、マットレスの一部であり、快適性を追求するために設計されています。

「ベッドパッド」と「ピロートップ」は別物

つまり、「ベッドパッド」は、主にマットレスの保護や衛生を目的とし、薄いクッション性を提供する場合もあります。一方、「ピロートップ」は、マットレスの構造の一部であり、クッション性や寝心地を高めるために採用されていますので、似て非なるものといえます。

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ピロートップとベッドパッド

「ピロートップ」付きのマットレスでも「ベッドパッド」は必要?

上記の通り、「ピロートップ」と「ベッドパッド」は、もともと別の目的で設計されていますので、マットレスに「ピロートップ」が付いている場合でも、基本的に「ベッドパッド」は必要です。

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ベッドパッド

「ベッドパッド」を敷かずに寝られますと、寝ている間の汗等の水分が直接マットレスに及びますので、マットレスの老朽化が早まってしまいます。

マットレスの保護や衛生面、防汚性、アレルギー対策、またマットレスの寿命を延ばすためにも「ベッドパッド」のご使用がおすすめです。

まとめ

如何でしたか? 最初の質問の答えとしては、マットレスに「ピロートップ」が付いている場合でも、「ベッドパッド」を使用されるのがおすすめです。

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ピロートップのマットレスでもベッドパッド

もちろん個人の好みや要件にもよりますが、実際のホテル客室の場合でも、マットレスが「ピロートップ」付きの場合でも、その上から「ベッドパッド」を敷いてベッドメイキングするというスタイルが一般的となっています。

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ホテルのベッドメイキング

最後までご覧いただき、ありがとうございました。