ベッドパッドとは?なぜホテルのマットレスの上にベッドパッドが敷いてあるの?
皆さん、普段、寝室でベッドメイクされる際、ベッドのマットレスの上には一番最初に何を敷かれますか?
ベッドパッドとは?
一般的には、マットレスの上に、一番最初に「ベッドパッド」を敷くのが、ホテル客室などでも普通になっています。
でも、ベッドパッドは、普段は、シーツやベッドカバーの下に隠れて見えませんので、ホテルに泊まられた際も、実際に目にされたことは、あまりないかもしれませんね。
本日は、この「ベッドパッド」の役割や重要性について、少し見てみたいと思います。
寝ている間の汗などを吸収する役割
ベッドパッドの大きな役割のひとつとしては、人が寝ている間にかく汗や汚れがマットレスに付くのを防ぐことです。
もし、ベッドパッドを敷かず、直接マットレスが濡れたり汚れてしまうと、マットレスのメンテナンスは大変です。また、マットレスの老朽化が早まってしまいます。
そこで、汗や汚れからマットレスを保護しておく必要があります。ベッドパッドを敷いていれば、普段は、ベッドパッドをお洗濯すれば良いのです。それにより、マットレスを常に清潔な状態に保つことができます。
温度や通気性を調整する役割
マットレスの通気性について、時折お客様よりご質問を受けることがあるのですが、ホテルのマットレスは、とても通気性の良い構造となっています。
身体から受ける空気圧は、マットレスを通過して下方に抜け、また、四方の「エアレット」という空気孔を通じて四方にも抜ける構造・設計となっていて、湿気やカビ等とは無縁になっています。そのため、逆に、直接マットレスの上に何も無しで寝ると、通気性が良すぎて、特に冬などは少し寒く感じられます。
そこで、上にベッドパッドを敷くと、マットレスとベッドパットとの調節機能が働いて、丁度良い寝心地になるのです。
また、お住まいエリアや住環境によって、また季節によって、ベッドパッドで体感温度なども少しずつ調節することもできます。
表面の寝心地を調節する役割
それは、寝心地的な面でもいえます。マットレスの上にベッドパッドを敷くと、若干ですが表面の寝心地が変わります。
ベッドパットが厚めであればあるほど、少しずつ寝心地が変わりますので、マットレス自体が最高の寝心地である場合でも、ベッドパットによって、最終調整することができるのです。
「ベッドパッド」と「ピローソフト(ピロートップ)」の違い
また、お客様より、「マットレスの表面がピローソフト仕様になっている場合も、ベッドパットは必要ですか?」というご質問を受けることも多々あるのですが、「ピローソフト仕様」がマットレス表面のソフト感・ボリューム感をアップさせるスイートルーム仕様であるのに対して、
「ベッドパッド」の方は、基本的に、上述の様に、寝ている間の汗等の水分を吸収したり汚れを防ぐのが第一義の役割ですので、「ベッドパッド」は、どの様なマットレスの場合も、上に敷かれることをおすすめしています。マットレスが「ピローソフト仕様」の場合も、「ピローソフト仕様」の上に「ベッドパッド」を敷かれ、その上からシーツ等でベッドメイクするというのが実際のホテル客室でも一般的になっています。
四方にゴムの付いたベッドパッド
また、ベッドパッドは、マットレスの上に敷いて、四隅をマットレスに引っ掛けて固定できる様、四隅にゴムが付いています。それにより、寝ている間にベッドパッドがズレてしまうのを防ぐことができます。
ちなみに、ベッドを、二台のマットレスをジョイントして大きなサイズのベッドとしてご使用中の場合は、どうすれば良いでしょう・・・。
その場合は、上から一枚物の大きなベッドパッドを敷けば、ジョイントされている二台のマットレスに、より一体感を出すことができます。
ジョイント仕様のマットレスにとっては、これもベッドパッドの果たす大きな役割のひとつです。
ジョイント仕様のベッドは、ツインルームからダブルルームへの転換が簡単に可能という、ホテルベッドならではの便利な機能性がありますが、さらに、上から大きな一枚物仕様のベッドパッドを敷くことによって、ベッドがジョイント仕様であるという違和感もなくなります。
ベッドパッドの素材は?
また、ベッドパットの生地素材は、基本的に、綿とポリエステルの混織です。
ポリエステル素材の特徴としては、洗濯をしても乾きやすいという特徴があります。一方、綿素材は汗の吸湿性に優れていて、肌触りが良いという特徴があります。
その両者のメリットを活かしたのがホテルのベッドパットで、どの季節においても使用できるオールシーズン仕様です。
菌を防ぐ重要な役割
昨今の新型ウイルスの影響で、生活のいたる所で衛生管理が求められるようになりました。
ホテルのベッドパットでは、それ以前より、抗菌・制菌に優れた仕様となっていますので、最近、より人気が高まっています。
高級ホテルの「ベッドパット」に施されている「制菌加工」とは、従来の「抗菌・防臭加工」の更に上をいく加工で、繊維上の菌の増殖を抑制する効果があります。黄色ブドウ球菌に加え、肺炎桿菌や緑膿菌、大腸菌など、体に害を与える細菌の増殖を防ぐためのものです。(剤名 ; 無機系(銀亜鉛系化合物)、日本製)
ちなみに制菌加工の場合、制菌効果・効果の耐久性・加工の安全性が審査され、基準をクリアした製品だけに「SEKマーク」を表示することができます。
「SEKマーク」とは、JTETC(繊維評価技術協議会)の定める制菌加工基準に合格したという証です。
他の業界でも、制菌加工された生地は、たとえば、医療関係者の衣類や病院の布団やシーツ等にも用いられていますので、ご家庭でも安心して使える仕様です。
ベッドパッドのメンテナンスは?
また、お客様より、「ベッドパッド」のお洗濯について、ご質問を受けることもあります。
ホテルの「ベッドパッド」は、基本的に、ご家庭でのお洗濯も通常通り可能です。
ただタンブラー(熱乾燥機)は使用されない方が良いでしょう。(縮んだりシワになり易くなります)。なので、通常の脱水機を利用して干せばOKです。
まとめ
以上、「ベッドパッド」について、いくつか見てきました。
皆さんも、高級ホテルの「ベッドパッド」を、ご家庭でもお試しになられては如何でしょうか。
ご不明な点は、お気軽に「一流ホテルのベッド」のサイトよりお問合せ下さい。
最後までご覧いただき、有難うございました。
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