ペアリングツインって何? ツインルームとダブルルームを簡単に転換できるホテル旅館の機能的なマットレス
皆さん、夫婦やカップルでベッドに寝る場合、ベッド二台に別々で寝るのと、大きなベッド一台に二人で寝るのと、どちらがお好みですか?
ご夫婦やカップルがベッドで寝る方法についての選択は、それぞれの文化や個人的な好み等によっても異なりますし、子供の有無や、二人が付き合っている年数等によっても異なるかもしれませんね。
日本と海外の寝方の違い
海外のホテルでは、そもそも「ツイン」という概念はありません。
意外に思われるかもしれませんが、特に欧米のホテルでは、ひとつの部屋にベッドが x 1台というケースがほとんどで、中にはベッド x 2台という事例もあるにはありますが、出張や旅行でホテル予約サイトでホテルを予約する際に、その点を苦労された経験のある人も多いのではないでしょうか。
我々日本人は、もともと畳・布団という和の生活の伝統があります。
たとえば、旅館に泊まった際、いくら新婚のラブラブカップルでも、ひとつの布団に二人で寝る設定の客室というのはあまり聞いたことがありませんよね。旅館では、一人につき、布団寝具一式というのが基本です。
また、日本では、自宅の寝室で家族で寝る場合、親子で川の字になって・・・というのはよくある光景ですよね。
でも、欧米では、子供の頃から個室を与えられ、ひとりでベッドに寝るというのは映画などでもよく見られる光景です。
なので、ホテルでも、添い寝のできる年齢を超えた子供は別の空間、別の部屋(あるいはコネクティングルーム等)というのが基本です。
一方、そして夫婦やカップルの場合は、一台のベッドに一緒に寝るのが当たり前。逆にいえば、一台のベッドに寝ない人間とは空間や部屋を別にする、というのが欧米の考え方といえるでしょう。
このように、日本と海外とでは、ベッドや寝具に対する考え方が少し異っているのです。日本人は「ツイン」が好きな国民ともいえるかもしれません。
以下、あくまで日本人向けの場合のケースを見てみたいと思います。
一台のベッドに二人で一緒に寝る
一般的に言えば、新婚カップルやまだ付き合って日の浅い多くのラブラブなカップルは、ひとつのベッドで一緒に寝ることを選択するケースが多いです。
それにより、身体の近くで感情的なつながりや密着度を感じることができるとされています。また、二人の対話や親密さを増加させることにもつながります。
二台の別々のベッドにそれぞれ寝る
一方で、年数の経過した夫婦やカップルでは、ひとつのベッドで一緒に寝ることに少し抵抗を感じるカップルも多く存在します。
特に、睡眠の質や快適さを考えて別々のベッドを選ぶこともあります。二人の愛情の深さが、身体の距離感を超越しているベテランカップルに多いケースです。あるいは、日々の出勤等、一人ひとりの睡眠スケジュールが異なる場合にも、別寝を選ぶことも多いでしょう。
では、それぞれのメリット・デメリットをみてみたいと思います。
ひとつの大きなベッドに寝るメリット
ひとつの大きなベッドなら、マットレスの中央に割れ目や継ぎ目が入りませんので、
マットレスは「一本物」です。
ひとつの大きなベッドのデメリット
ただ、大きなベッドの場合、部屋に入るかどうか、マンションの場合、エレベータに入るかどうかという、
搬入の問題が発生します。
また、もし一人が寝返りを打った場合、その振動が、どうしても隣りに伝わりやすくなります。
二台のベッドに別々に寝るメリット
二台のベッドだと、荷物の大きさは半分 x 2となりますので、上記の「搬入」の問題がなくなります。
また、一人が寝返りを打った場合も、その振動が隣りに伝わりにくいというメリットもあります。
そのため、大きなベッドの搬入が可能なご自宅にお住いの場合も、敢えて別々にして寝る人も多く存在します。
さらに、ペアリングツインの場合、左・右のマットレスの仕様を変えて、硬めのマットレスとソフトなマットレスなど、二人の個々の好みに応じて二台のベッドをペアリング出来るのです。(左右のマットレスの高さが同じ場合に限ります。)
ペアリングツインの方法(家庭用)
二台の別々のベッドに寝る場合、家庭用のベッドでは、たとえば「ペアリングパッド」の様な、マットレスとマットレスの隙間を埋めるアイテムを使って、
上から大きなシーツでベッドメイクする方法です。
ペアリングツインの方法(ホテル仕様)
ただ、上記の方法では、使っている間にマットレスとマットレスの間に隙間が開いてしまう可能性があります。
一方、ホテル客室では、プロ仕様として、マットレスとマットレスを、最初から「ジョイント仕様」で作ります。
「ジョイント仕様」は、マットレスのエッジ部分に被せ式の業務用のマジックテープを装着した状態でマットレスを製造しますので、マットレスとマットレスはしっかりと連結・ジョイントされます。
その上から、一枚物の大きなシーツやベッドパッドでベッドメイクします。
実際のホテル事例
実際、ホテルの客室の現場では、宿泊客の人員構成やニーズに応じて、臨機応変に、ツインルームにしたりダブルルームに転換することが可能です。
ホテル仕様を家庭にも導入
このホテル仕様の機能性を家庭に導入すれば、二台のマットレスをしっかりとジョイントして、寝室をダブルルームにしたり、ジョイント部の着脱は簡単に可能ですので、ジョイントを外して、寝室をツインルームにすることも可能です。
左右の仕様違い・サイズ違いも
実際にこれまで、たとえば、ご主人が「ポケットハードタイプ」にされて、奥様が「ポケット標準タイプ」にされたりと、色々なケースがありました。
さらに、左・右のサイズが異なる場合でも「ジョイント仕様」にして、ペアリングツインにされるケースがあります。たとえば、中央にお子様が寝られるため、お子様が中央のジョイント部の上にこない様、左右の大きさを変えて、中央の位置をずらすという方法です。
あるいは、ご主人の体格が大きくて「セミダブルサイズ」にされ、奥様は「シングルサイズ」にされ、この二台を「ジョイント仕様」にするというパターンなど、さまざまです。
まとめ
夫婦やカップルのベッドのありかたについては、地域や文化によって異なりますし、個々の価値観やライフスタイルにも影響を受けます。
皆さんも、二人の好みや距離感に応じて、ペアリングツインを導入してみては如何でしょうか。
最後までお読み頂き有難うございました。
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