町家のベッドとは？町屋をリフォームしたホテルや旅館で使われるベッドや寝具とは？
町家とは？
皆さん、京都らしい景色というと、どんな場所を思い浮かべますか？金閣寺とか、清水寺とか、嵐山とか・・・色々ありますよね。個別の有名なお寺や神社や観光スポットなど沢山ありますが、でも、特定の場所ではなく、普通に京都の街を歩いていると、道沿いに目に入ってくる古都ならではの住居やお店など、普通の街並みこそが京都らしさとも言えます。
京都に限りませんが、古い街道沿いの町などを歩いていると、江戸時代やそれ以前からの光景が今も残っている古い街並みの中に、道路に面して、独特の古い建物が並んでいるのを見かけたことがありませんか？
これは、町家といって、昔からの民家の一種で、主に、町人の住む店舗併設の住宅のことです。
現代の一戸建ての家は、多くは門があって、塀に囲まれ、玄関まで少し距離があるというケースが多く、また、同じ古来の住居でも、農家などは、門を構えた敷地の奥に主屋が建っているということが多く、今でもそのような住宅は日本全国に多く残っています。
それに対して、町家は、直接、通りに面していて、均等に建ち並んでいます。
その規模や形は色々ですが、商人によって建てられた町屋は、全国でも多くその姿をとどめていて、外国人観光客の増えている昨今、技術的にも意匠的にも、日本の住宅水準の高さを表すものとしても人気を博しています。
“町家"と"古民家"の違いは？
「古民家」には特に明確な定義がなく、日本の伝統的な工法で建てられた木造の古い民家全般のことを指します。「古民家」の方が「町家」よりも広い範囲を指す言葉です。
一方、「町屋」は、都市部の通りに面した民家で、民家と商家を兼ねた建物のことをいい、店舗を併設しているという特徴があります。
たとえば、農家の古い建物などは、「古民家」ではあっても、「町家」ではありません。
「町家」と「町家」の違いは？
ちなみに、漢字で「町家」は「町屋」とも書きます。どちらも一般的に使われていますが、基本的には同じものを指しています。
敢えて言えば「町家」は家の意味で「町屋」はお店の意味です。ただ、もともと「町家(町屋)」は、住居とお店を一体化した建物のことですから、基本的には同じものを指す言葉になります。
ただ、最近、古い建物をリノベーションして、本来の店舗としてでなく、他の用途として転用されている事例からすると、どちらかというと住居としての特徴的な作りを活かしてリニューアルされていますので、「町家」と書く事例の方が多い様です。たとえば、「町家カフェ」とか「町家ゲストハウス」「町家ホテル」・・・などの様にです。
「京町家」とは?
ちなみに「町家」で特に有名なのは京都ですが、京都の町家のことを「京町家」といいます。「京町家」という言葉自体は、さほど古いものではなく、昭和40年代の民家ブームの際につくられた造語ですが、「京町家」の構造には、京町家ならではの特徴もあり、外国人観光客にも、とても人気があります。
昨今のインバウンド(外国人観光客)需要をターゲットにして、町家をリノベーションして転用する動きは全国でみられます。
町家の再生事例・転用事例としては、住居の他、飲食店、美容院、ブティック、雑貨店、宿泊施設、シェアハウス、はたまた不動産投資用など・・・さまざまです。
その中でも、最も長い時間、外国人観光客にとどまってもらい、宿泊してもらう代表的な施設としては、町家を改装したホテルや旅館、ゲストハウスでしょう。
町家の寝室インテリア
町家のインテリアにおいて、寝室の床は、基本的に、畳か板間です。
敢えてホテルの客室の様なカーペットなどは敷かず、もともとの町家の床の素材を活かして、尚且つ、外国人観光客にも受け入れられる様な、ベッドやマットレスを導入した、「和モダン」な寝室がとても人気です。
これは、和布団よりもベッドの生活に慣れ親しんだ現代の日本人にとっても、とても受け入れやすい、なおかつ、懐古趣味までも満たしてくれる様な和モダンな空間として、導入される人が増えています。
町家ホテルのベッドや寝具
西洋の外国人の一般的な就寝環境であるベッドの高さと、日本の就寝環境としての布団の高さとのちょうど中間的な高さなのが、マットレスの床への直置きです。
「ポケット標準タイプ」や「ポケットハードタイプ」に「ピローソフト仕様」をプラスした少し厚め(高さが高め)のマットレスや、
「パーフェクトスイート」や「ライトブリーズホテル」等の高さのあるマットレスを直接床にセットして、
その上から、「ベッドパッド」を敷いて、
シーツでマットレスをくるんで、「デュベタイプ」(「白ストライプ」や「白格子柄」等)のホテル羽毛ベッドカバーでベッドメイクすれば、町家の寝室にも、和モダンなベッドルームが出来上がります。
さらに、その上から、帯状の「ベッドスロー(ベッドライナー)」を掛けると、よりお洒落になります。
「ベッドスロー(ベッドライナー)」のお色柄は、ホテルにも旅館にも合う様な、和モダンなお色柄が人気です。
たとえば、「竹林ブラウン」や・・・
「西陣」や・・・
「アンティーク」や・・・
「マンダリン」や・・・
「リナルド」などなど・・・。
まとめ
京都市が行った調査によると、京町家は約4万軒(内、約5,800軒が空き家)で、7年前と比べて約5,600軒ほど減少しているといいます。
一方で、最近は、京町家を残そうという活動も盛んで、たとえば、京町家の不動産情報をネットで発信し、賃借や購入したい人とのマッチングを図るサイトなども登場してきています。
もちろん、町家は京都だけではありません。全国にまだまだ存在しています。
皆さんも、日本の伝統的な家屋である町家を色々と研究して、和モダンな空間を具現化してみませんか？
当サイト「一流ホテルのベッド」も、これまで色々な町家ホテルや旅館、ゲストハウス等に商品をお届けしてきています。
ご不明な点は、「一流ホテルのベッド」のサイトより、お気軽にお問合せ下さい。
最後まで御覧いただき、有難うございました。
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