フランス王朝のベッド事情とは? 宮殿の寝室マットレスについてご紹介
ヴェルサイユ宮殿のベッド事情
フランス・パリ郊外にある、世界遺産にも登録されている「ヴェルサイユ宮殿」が登場する映画はいくつかありますが、映画「マリーアントワネット(主演 ; キルスティン・ダンスト)」には、宮殿内部のベッドルームの様子が詳細に描かれています。実際に、ヴェルサイユ宮殿内には、当時の寝室が再現されていて、誰でも見学することが可能です。
「ベッドルーム(寝室)」といえば、通常は、一般生活の中で、最もプライベートな空間のひとつですが、映画をご覧になられたかたはおわかりの通り、当時、寝室は一種の儀式の場でもありました。
映画でも表現されていた様に、新婚初夜の新郎新婦は、なんと、全廷臣たちの目の前で、ベッドの中に入らなければなりませんでした。神父や国王たちがベッドの周囲に集まり、二人は大勢に監視される中で、厳粛に「床入り」という儀式をおこなうことによって結婚をお祝いされます。
でも中には興味半分だけで見ていた人もきっと居た筈・・・。
(ただ、これは王侯貴族に限られたことではなく、一般的にも、19世紀までは結婚の儀式としておこなわれていた様です。)
また、マリーアントワネットたちは、毎朝、目覚めの儀式としても、何人かの見ている前で目を覚ましていました。
さらに、出産の時でさえも、王妃の寝室のベッドの上で、本当に王の子供である事を確かめるために、大勢の人達が見ている前で出産しなくてはいけないという、信じ難い世界でした。
現代の私達の感覚では、寝室は隠れ家でもあり、プライベートな休息の場でもあり、寝室を公にしてオープンにするなんて、一日中、気の休まる暇もないという感じで、ちょっと考えられない話ですよね・・・
ヴェルサイユ宮殿内の高級ホテル
余談ですが、このヴェルサイユ宮殿の敷地内には、現在、高級ホテルが開業しています。
このホテルは、「ル・グラン・コントロール」で、複数のスイートルームを含む14室で構成されています。
このホテルは、1681年にさかのぼる歴史的建造物3棟の中にあり、宿泊客は、オレンジやレモン、ヤシやザクロの木がある「オランジュリー」と呼ばれる有名な庭園施設や、1679年から1682年にかけてスイス人衛兵らが掘削した13haもの鑑賞池「スイス人の池」を望む素晴らしい景観が味わえるといいます。
また、有名シェフのアラン・デュカス氏が指揮を執るホテル内のレストランは、72年にわたりフランスを統治したルイ14世から着想を得たメニューの他、王妃マリー・アントワネットに献上されたクラシックなフランス料理やアフタヌーンティーが提供されます。
さらに宿泊客には、357枚もの鏡が並ぶ著名な部屋「鏡の間」を営業時間外に訪れることができるなど、さまざまな特典も用意されています。
興味がおありのかたは、このヴェルサイユ宮殿内の高級ホテルに宿泊して、当時のフランス王族気分に浸ってみては如何でしょうか。
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