高級ホテルや旅館のインテリアは,なぜカッコい良い? ホテル・旅館の部屋が自宅の寝室よりもお洒落でスタイリッシュに見える理由は?
皆さん、少しグレードの高いホテル旅館に宿泊して、この部屋カッコいいなぁ~とか、お洒落だなぁ~とか、自宅の寝室もこんな風にしたいなぁ~・・・等と感じたことはありませんか?
“グレードが高い"というと語弊があるかもしれませんが、最近は、五つ星ホテル等に限らず、いわゆる駅前ビジネスホテルやリーゾナブルなホテル旅館、はたまた宿坊とか民泊にいたるまで、インテリアがカッコいいと思えるような宿泊施設の客室が増えています。
特に、外国人観光客の増加している昨今、ホテルがターゲットとする顧客は、老若男女、国籍問わず、より幅広くなってきています。不特定多数の多くの顧客に受け入れられ、幅広い客層から"スタイリッシュ"で"カッコいい"と思われるインテリアをクリエイトするのはホテル旅館側も中々大変です。
グレードが高いホテル旅館のインテリアがカッコいいというよりも、インテリアがスタイリッシュでお洒落でカッコいいことが、その宿泊施設のグレードを押し上げる重要な要素のひとつといえるかもしれません。
では、高級ホテル旅館のインテリアがカッコいいと感じる理由にはどんな要素があるのでしょうか。
本日は、高級ホテル旅館の客室インテリアが自宅の寝室よりもお洒落に見える理由について、少しみてみたいと思います。
プロの専門家による設計デザイン
高級ホテル旅館の客室は、プロの設計事務所やインテリアデザイナー、プランナー、コーディネーター達によって設計されることが一般的です。彼らはスペースデザイン、プランニング、カラースキーム、家具の配置、照明などを考慮して、統一感のあるデザインを作り出します。
たとえば、大手ホテル旅館をこれまで多く設計・デザインしている国内の有名な設計事務所としては、たとえば、日建スペースデザイン、KKS、イリア、三井デザインテック等々・・・昔から有名で、ホスピタリティ業界に強く、より専門性の高いプロの設計集団です。
あるいは、竹中工務店や大成建設、清水建設等々・・・の大手ゼネコンのインテリア設計部門もあります。
(筆者もこれまでインテリアのメーカーとして色々とお世話になりました)
一方、自宅では、新築時やリフォーム時に、器としての建物や部屋自体はプロの建築士やデザイナーが設計しますが、普段の、寝室のインテリアの詳細アイテムや配置等については個々人が嗜好や予算に基づいて選択し、自分でコーディネートすることが多く、プロのアドバイスや設計を利用しない場合が多いため、ホテルの客室のような洗練されたインテリアを実現するのが難しい場合が多々あります。やはり、上記の様なプロ集団達がデザインする空間に、個人の力では中々太刀打ちできませんよね。
サステナブルなメンテナンス
ホテル旅館は、当然ながら、日々定期的に清掃され、メンテナンスが行われているため、客室がいつも清潔で整頓されています。
ベッドメイキングも日々丁寧におこなわれています。それによって、毎日、清潔感の溢れる新鮮な空間となっています。
一方、自宅の寝室は、日常生活の中で使用されるため、常に整理整頓されているわけではありませんし、掃除やメンテナンスやリニューアルについても、時間や予算や手間が限られていることが多くなりがちですので、常に同じ雰囲気を継続し続けることは中々難しいでしょう。
ユーザーエクスペリエンス
ホテル旅館は、宿泊されるお客に常に快適で贅沢な滞在を提供することを目指しており、ベッドや寝具、アメニティ、照明など・・・常に品質の高いもので構成されていることが多くあります。
また、ホテル旅館の客室は、通常、なるべく余分なデコレーションを排除し、ひとつのコンセプトのもとで、シンプルかつ洗練されたデザインになっています。
これに対して、自宅の寝室は、個人の好みやスタイルに合わせて装飾され、また、その都度個人的な要素や生活感が強調され、目指しているインテリアとは直接関連のない雑多な物も多く存在し、雑然となりがちですので、
あるひとつのコンセプトを貫いたインテリアを常に表現し続けるというのは、どうしても難しい傾向にあります。
非日常感
旅行にしても出張にしても、多くの人達にとっては、ホテル旅館に滞在すること自体が特別な経験であるため、ホテル旅館の客室はそれに合わせて、非日常的な空間としてデザインされています。
特別感を演出するために、ホテル旅館は高級感のある素材やデザインを使用し、ゲストにくつろぎと贅沢を提供します。
一方、自宅の寝室は、どうしても日常生活の一部であるため、寝室にいる時も、日常生活に抱えている仕事やプライベートな問題やストレスと共にあり、ホテル旅館と同じような特別感を持つことは中々難しいでしょう。
ホテル旅館のカッコよさを表現している具体的なアイテムは色々とありますが、本日は、2点だけ少しみてみたいと思います。
客室で特に存在感を放つベッド
ホテルの客室に入って、まず最初に目に入るインテリアアイテムは何でしょう。
家具やチェア、チェストやソファ、カーテン等、色々とありますが、最も目立つアイテムは、最も部屋の面積を占めるベッドといわれています。
特に、ベッドのサイズが大きくなればなるほど、視野に占めるベッドの堀合は大きくなります。
ベッドの上に掛ける寝具類についても、最近大手ホテル旅館で人気の「デュベ」というスタイルでは、「白ストライプ」や「白格子柄」のデュベカバーの上に帯状の「ベッドスロー(ライナー)」を濃い目の色柄生地で掛けるパターンが多く、
この「デュベ」と「ベッドスロー(ライナー)」の濃淡のコントラストで、特にベッドが際立って見えます。また、「ベッドスロー」を掛けない場合でも、清潔感を表現する白系の色が基本の「デュベカバー」は、客室に入った瞬間に、パッと目に飛び込んできます。
一方、自宅の場合、家庭用でよくある、色や柄の入ったベッドカバーでは、どうしても視界は、周囲に置いてある物と共に、ゴチャゴチゃしがちです。
照明効果
客室の照明は、部屋の雰囲気を大きく左右します。照明が適切に配置され、明るさや温かさが調整されていると、客室はより魅力的に見えます。
家庭では、一般的に天井灯がメインの照明として用いられ、部屋全体をまんべんなく照らします。
でも、ホテル客室では、テーブルランプであったりフロアランプであったり、ダウンライトであったり間接照明であったり・・・上から全体を照らすのではなく、いくつかの主なポイントを中心に、メリハリのある照らし方で、インテリアを演出します。
また、ホテル客室では、照明に調光器が付いている場合が多く、自分の好みにより最適な照度で照らすことができます。
まとめ
総合的に言えば、ホテル客室は設計、管理、清掃、設備など多くの要因が組み合わさっており、自宅の寝室よりもお洒落に見えることが多くあります。
しかし、自宅の寝室も自分の好みに合わせてデザインすることで、快適で魅力的な空間にすることができます。上記の様に、ベッドと照明だけを少し変えただけでも、高級ホテル旅館の客室インテリアに近付けることが出来ます。
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皆さんも自宅の寝室に少し手を加えて、高級ホテル旅館の非日常感を演出してみては如何でしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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